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遅れて来た客


遅れて来た客 (光文社文庫)遅れて来た客 (光文社文庫)
(1985/09)
赤川 次郎

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優しい千絵の父親松木尚二が突然ビルの屋上から飛び降りた。通夜が終わった夜更け、父の背広とネクタイを抱えた千絵は、死者を甦らすという魔術を実行するために父の眠る白い柩に向った。そして怪しい呪文に挑戦する千絵の耳に、闇の中から懐かしい足音が…。一人の男の死が引き起こす醜い大人の人間模様と微笑ましい父娘の愛で結ばれた復讐劇。超人気作家がコミカルに描いた、ちょっぴり恐ろしくて楽しいホラー小説の傑作。


ちょっと懐かしいミステリーたちでした。
残酷×謎×ちょっとラブというわたし好みの作品たち。
とくに「家庭教師」という話が切なくて好きでした。
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夢の守り人

夢の守り人 (新潮文庫)夢の守り人 (新潮文庫)
(2007/12/21)
上橋 菜穂子

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人の夢を糧とする異界の“花"に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花"の魔力に打ち克てるのか? 開花の時を迎えた“花"は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は? そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは? いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。


ピンクの表紙×花にまつわるお話、ということでバトルは少し控えめ。
自分の内面との戦い、って感じの話でした。

チャグムが「帝になんてなりたくないよぅ」というところキュンときました。
こういう風に駄々こねられる場所ができてよかったね。
夢の中にいれば、自分の望むとおりの願望がある。
現実が嫌な人には甘い花に引き込まれ、その世界に閉じこもってしまう。
帰りたくないというチャグムにタンダは言う。

おれはね、人がみんな<好きな自分>の姿を心に大事に持っているような気がする。
そして、どうしたらいいかわからないわかれ道にやってきたら、どっちに歩んでいくほうが<好きな自分>かを考えるんだ



過保護にするわけでもない。かといって突き放すわけでもない。
もし皇太子の座を逃げ出すのならば、全力で助けると。
きみはどうしたいのか?
タンダは自己決定を促す。

チャグムを通して、自分もさらに大きな大人の人から背中を押してもらっているような気がします。
大きな運命の流れを、力強く生き抜く人物たちに勇気付けられました。

闇の守り人

闇の守り人 (新潮文庫)闇の守り人 (新潮文庫)
(2007/06/28)
上橋 菜穂子

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女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは――。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。


DVDの精霊の守り人がとてもよかったので、続編も読んでみることに。
私はファンタジーはとても苦手。
でもDVDで見ていたから、なんとかイメージを膨らませることに成功。

面白かったぁ~!!!

なんで読まなかったんだろう。もったいないっ!
前作が守ることに徹していたバルサの一面、そしてジグロの話を聞いてぐっと深みが増した一冊でした。
この2作目は特に大人に人気があるっていうのも納得です。

最後のバルサとのシーンでは、苦渋に満ちた人生、悲しみへのやるせなさ、怒りがぶつけられる。
あ、この人は生きていると思った。
生身の人間なんだ。って思った。

いろんな人の想いがあって、巡りまわっていく。
見えるものと見えないものは絡まりながら、世界をつくっていく。


生きてる小説ってあるんだなぁ、と思った。

あのひとは蜘蛛を潰せない

あのひとは蜘蛛を潰せないあのひとは蜘蛛を潰せない
(2013/03/22)
彩瀬 まる

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苗坊さんの記事を読んで興味を持ったので、読んでみました。

私って「かわいそう」だったの? 「女による女のためのR‐ 18文学賞」受賞第一作! ずっと穏やかに暮らしてきた28歳の梨枝が、勤務先のアルバイト大学生・三葉と恋に落ちた。初めて自分で買ったカーテン、彼と食べるささやかな晩ごはん。なのに思いはすぐに溢れ、一人暮らしの小さな部屋をむしばんでいく。ひとりぼっちを抱えた人々の揺れ動きを繊細に描きだし、ひとすじの光を見せてくれる長編小説。



最初はどこにでもいるフツーのOLかなぁと思っていたら、お母様の呪縛があって思うように踏み出せない主人公。
これって大なり小なり、アラサー女性は覚えのあることじゃないのかな。
「いい子でいれば幸せになれる」という思いと、それを拒めない子。
それは、それに従っていれば、少なくとも失敗はしないってことで。
すごくよくわかりました。
梨枝が、仕事でひとりでできることも、いちいち確認しないと落ち着かないこととか。
共感しすぎて、友達に読んで!!!って勧めました。

ラブストーリーでもあり、やっと親離れできた自立の話でもありとても面白かったです。

物語ること、生きること

物語ること、生きること物語ること、生きること
(2013/10/16)
上橋 菜穂子、瀧 晴巳 他

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大好きなことを仕事に出来たら、どんなにいいだろう。
みなさんの中にも、そんな憧れを抱いている人がきっといると思います。
私も、そんなひとりでした。
子どもの頃から、たくさんの物語を夢中で読んできました。いつかこんな物語を、自分でも描けるようになりたい。どうしたらそれが出来るようになるのかもわからないまま、手探りで道を探していたのです。(本文「はじめに」より)

物語は、いずこから生まれるのか。『獣の奏者』、「守り人」シリーズなど、ベストセラーを生みつづける作家・上橋菜穂子が、原体験となった祖母の昔話から、自作の誕生秘話までを語る。読むことの喜び、書くことの喜び、そして生きることの喜びを教えてくれる一冊。



精霊の守り人の作家さん。まずはDVDを見てみました。
精霊の守り人 SET1 〈期間限定生産〉 [DVD]精霊の守り人 SET1 〈期間限定生産〉 [DVD]
(2010/08/25)
安藤麻吹、安達直人 他

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とっても、とっても面白い!!!
チャグムもかわいいし、バルサがかっこいい。
そして、バルサを陰で支え、愛するタンダ←こいつが地味なんだけど、頼りがいがある奴。
原作の本も読んでみたくなり、そして作家さんのことも知りたくなりました。

この本では、上橋先生が作家になるまでどういう過程を経てきたのか語られています。
いろんな経験が、生命力あふれる作品にん反映されているんだな、とも思ったし、
弱い自分を認めながらも踏み出す勇気を教えてくれています。
作品と、作家さんがぴったりと重なる本でした。

精霊の守り人シリーズ、全制覇したいです!!!

スイートリトルライズ

スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)
(2006/08)
江國 香織

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この日常に不満はない、と瑠璃子は思う。淋しさは人間の抱える根元的なもので、自分一人で対処するべきで、誰かに―たとえ夫でも、救ってもらえる類のものではない。瑠璃子と二歳下の夫、総。一緒に眠って、一緒に起きる。どこかにでかけてもまた一緒に帰る家。そこには、甘く小さな嘘がある。夫(妻)だけを愛せたらいいのに―。


高校を卒業してから、なんとなく江國さんの本を読まなくなった。
メジャーすぎてもっと人に知られていない人の本を読まなければ、という感じだった。
でも、やっぱり江國さんの作品は読みやすくておもしろい。
しかも、大人になってから読むとまた違う見方があるのも発見だ。

甘いタイトルとは逆に、この夫婦は冷めきっている。
夫からの求愛から始まった妻の恋は、いつしか逆転し、恋というよりも義務のように繰り返される単調な生活に変わってしまった。
そして、それを埋めるかのようにふたりは別の人に恋愛を求めて・・・という夫婦で不倫やっちゃっています。

夫婦互いの視点から描かれるのも興味深い。
私はどちらかというと夫に同情。あぁ、でも夫の不倫は嫌悪感でいっぱい。
逆に妻の側は夫婦生活は理解できないけど、妻の不倫は許せる気がした。
男女の違いってこうも違うんだなぁ。
読後感のもやもやも、それも含めて楽しい読書タイムになりました。
また、江國さんの本を読みたいです♫

* * * * *

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首鳴り姫

首鳴り姫首鳴り姫
(2002/09)
岡崎 祥久

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夜学部に入学した私は否定的な眼を持つ少女フキコに恋をした。夜の中をあてもなく彷徨う恋人たちの不器用な恋愛、熱と苦しみの季節を描く傑作長篇。



一目ぼれから始まった恋。
晴れて相思相愛になった二人は、ふたりで過ごす場所が欲しくなりバイトを始めるのだが・・・。
前半と後半の温度差がすごいなぁ(笑)

以下ネタバレ

↓↓↓





恋のためにしぶしぶ働く僕と、働くことに違和感がないフキコさん。
フキコさんが不機嫌になっちゃったのかわかんなかった。

でも何日か経ってみると、
自分のためにっていってボロボロになって働いている彼を見て、


もうやめちゃえばいいのに

私のためにっていう恩着せがましさがイヤ

ってさめちゃったんだろうなぁ。
もちろん、自分といたらこの人がボロボロになるっていう気持ちもあったんだろうけど。

余韻が残る作品でした。名作★

文明の子

太田 光
ダイヤモンド社
発売日:2012-01-20


地球、そして地球とは別の進化を成し遂げた星の過去と未来に秘められた謎。新たな文明へと踏み出すために動き始めた子供たち。果たして人類の行く末は生か死か? 絡み合うパラレルワールドが紡ぎ出す壮大な物語! 斬新なスタイルで描かれる太田光、渾身の書き下ろし小説。


直木賞も本屋大賞も絶対取れないだろうけど、私はこの本大好きです。
声を大にして、言いたい。迷うくらいなら買って読むべき本!

私は太田さんの本が大好きでほとんど読んでいるのですが、文明を否定しない。
進化を否定しないで、今いる時代を愛している人。
そういうイメージが強いです。
今回も文明が進化しすぎて廃れていこうとする未来で、絶望はないんです。

考えること、学ぶこと、意思を持つこと
それが上へ進む唯一のすべだ。


って言葉がすごく好きです。

メッセージ性の強い作品で、読んでいてまったく飽きませんでした。
文明を生き抜く知恵がたくさん詰まっていて、きっと読むたびにいろんな言葉が響くんだろうなって思います。
とっても素敵な本でした

傷つきやすくなった世界で


時代の風が冷えこんで、ぼくたちの社会は余裕を失い、仕事に就くことも続けることも難しくなった。恋愛に向けるエネルギーさえ減っている。そんな若い世代に、人気作家があたたかなエールをおくるエッセイ集。東日本大震災後の「今」を見つめた文庫版あとがきも収録。


疲れ果てていたので手が伸びた。


時代の流れをよく読んでいて、それをうまくかき分けることができる人なんだなぁというのが印象。
見ていてとっても気持ちいいこと書いてるんだけど、どれも中途半端な感じがする。
片寄ってたっていいから、もっと魂にぐっとくるものが欲しかった。
対象がR25だから若すぎたのか、石田さんの周りと私の周りの環境が違いすぎるのかイマイチぐっとくるものはありませんでした。

たとえて言うなら、
白にする?黒にする?
グレーでもいいんじゃない?


という風な。(私の勝手な解釈ですが)

石田さんとはなかなか相性良くならない

大幸運食堂

明川 哲也
PHP研究所
発売日:2011-09-02


川辺にある小さな食堂。そこは、寂しかったり、傷ついていたりする人にエールを送る場所――。
人生は、いつもうまくいくときばかりではない。野菜の無人販売所を始めたものの、そのストレスと、ぎくしゃくした家族関係に溜め息ばかりの雅代さん(「黒猫のミーコ」)。ひそかに思いを寄せる三姉妹に、変質者と思われてしまった洋平さん(「三姉妹」)。機嫌が悪く、何かとどなりつける母親を振り切って家を飛び出した克之君(「明滅」)。裏方の仕事に嫌気が差し、映画撮影所を辞めようとする隆之さん(「本番、スタート」)。食堂の客足が途絶え、何もかもが面倒になっている継治さん(「花丼」)等、“大幸運食堂”をめぐる各短篇の主人公は、人生につまずいてしまっている人たちである。
「ツライばかりの毎日。でも、前を向いていこう」――そんなメッセージが込められた、元気が出る一冊。


初読みの作家さんです。
すっごーーーーーーーく良かったです。
とくにタイトルにもなっている「大幸運食堂」が素晴らしく泣けた
世の中って努力だけでは報われないようになっている。
そのもどかしさに苦しみながらも、誰かの優しさや、自身の心意気によって希望ある未来を切り開いていく。
どれも胸がいっぱいになるお話でした。

まっすぐ見るのと同じくらい、斜めから見るのもだいじ。

そんなことを思った本でした。
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