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平凡


平凡平凡
(2014/05/30)
角田 光代

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つい想像してしまう。もしかしたら、私の人生、ぜんぜん違ったんじゃないかって―― 。もし、あの人と別れていなければ。結婚していなければ。子どもが出来ていなければ。仕事を辞めていなければ。仕事を辞めていれば……。もしかしたら私の「もう一つの人生」があったのかな。どこに行ったって絶対、選ばなかった方のことを想像してしまう。あなたもきっと思い当たるはず、6人の「もしかしたら」を描く作品集。


たらればでくよくよ考えてしまうことが多いので読んでみました。
角田さん・・・わたし長編の方がズドーンと重くて深くて好き。
テーマはすごく興味があるんだけど、これといって印象に残らなかった。残念!
最後の「どこかべつのところで」という話は、この本の中ではちょっと浮いていて一番好きだった。
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ツクツク図書館


ツクツク図書館 (ダ・ヴィンチブックス)ツクツク図書館 (ダ・ヴィンチブックス)
(2008/02)
紺野 キリフキ

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つまらない本しか置いていないツクツク図書館は、職員も建物もへんてこぞろい。弱気な館長、運び屋、語学屋、戻し屋ちゃん。そこにある秋、ひとりの着ぶくれ女がやってきた。仕事は図書館の蔵書をただ“読む”、それだけ。なのに女はまったく働かず、来る日も来る日もわがまま放題。だけど図書館にある≪伝説の本≫の話を聞いて・・・・?


本を読むことが仕事の図書館で、つまらない本しか置いてない。
そして、なんか乗り越えたりしたっぽい時は、図書館に来れなくなってしまうという何ともメルヘンなお話。
すいすい読めるんだけど、なんかよくわからなかった本。

こういう図書館の求人があったら、自分だったら行くのかなぁ?
向上心は一切不要。ひたすらつまらない本を読むだけ。
楽そうだけど、時間がもったいない気もしますね。
途中で図書館にたどりつけなくなりそう。

私のなかの彼女

私のなかの彼女私のなかの彼女
(2013/11/29)
角田 光代

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いつも前を行く彼と、やっと対等になれるはずだったのに――。待望の最新長篇小説。「もしかして、別れようって言ってる?」ごくふつうに恋愛をしていたはずなのに、和歌と仙太郎の関係はどこかでねじ曲がった。全力を注げる仕事を見つけ、ようやく彼に近づけたと思ったのに。母の呪詛。恋人の抑圧。仕事の壁。祖母が求めた書くということ。すべてに抗いもがきながら、自分の道を踏み出す彼女と私の物語。


王様のブランチで紹介されていた本。すーっごくよかったです!!!

早先の恋人の背中を見ながらついていった女が、気がついたら成功していて
反比例するように彼の背中を追い越し、すれ違うようになっていた・・・。

という話。

お互い長い付き合いでだいじなのに、彼女は生活よりも情熱を選び、彼は情熱よりも愛情を求めた。
ふたりの関係がゆがみ始めているのを感じながらも、原因がわからない。変だな、と思いながらも環境の変化に全く気付けない。
なんでそう鈍感なんだよって互いに対してイライラした。
それは、完全に読者は傍観者で、彼のことも彼女のこともどちらも同調できないし、どちらもわかる面があった。
そして、バランスの悪いふたりの恋人たちを救うように、周りの人たちの言葉に救われる。
とくに、

「人は他人の才能をつぶすことなんてできないと思っているんですよ。才能をつぶせるのは、その才能を持っているその本人だけだと」



の一言にしびれました。

主人公の彼女は、ひとりの男性と出会ったことで変わった。
ぽつんと取り残された主人公は、誰かによってまた、自分の人生が変わることを恐ろしいと思いながらも、
フィールドワークという見知らぬ人、文化の中に飛び込むことを選ぶ。
人が好きだから人の中に行くんじゃない。
人は怖くても、苦手でも、あえて飛び込む選択をする時がある。
そのギャップがいいと思った。

読み終えて、また最初に戻る。
彼女がまだ若くて、背伸びした彼に憧れていた恋愛真っ盛りのころ。
幸せな空間が広がって、そして最後の彼女との変化に驚く。
どちらが幸せだったかと考えると、私はぜったいに最初の彼女だと思う。
彼女が小説を知らずに、あのまま生きていたら今の彼女はない。
それが痛い。悲しい。少し羨ましいけど、すごく孤独だと思う。

どうか孤独だけで終わらないで。

自分の思う世界からはみ出したところに、幸せがあってほしい。
「家事なんて僕がやってあげるからハハハ~」と笑う陽気な彼がいつか彼女に表れてくれることを願う。

人外境ロマンス


何もかも理想通りで、身悶えするほどキュートな恋人。でも、彼の仕事ってなんだろう???(「かわいい狙撃手」)冬のある日、その密室から、彼女はどうやって抜け出したのか。(「つめたい転校生」)大切な人を亡くした弓子が、山奥の旅館で出会ったのは―。(「うるさい双子」)さみしい少年時代に出会ったたったひとりの友達は、人を殺す妖怪だった。(「いとしいくねくね」)名探偵コンビは、冷徹なエリート刑事と…ピンクの薔薇!?(「はかない薔薇」)―最後のお話は、ないしょ、ないしょ。(「ちいさいピアニスト」)人間とあやかしたちの恋は謎的&詩的!新本格界のプリンスが贈る、不思議でせつない連作ミステリ!


面白いんだけど、ミステリー要素薄くてちょっと拍子抜け。
うるさい双子といとしいくねくねが面白かった。
妖怪たちの優しさと残酷さは紙一重だ。

かなたの子

角田 光代
文藝春秋
発売日:2011-12


生れるより先に死んでしまった子に名前などつけてはいけない。過去からの声があなたを異界へといざなう八つの物語。



子供を持つことができなかった人たちと、あの世とのお話。
悲しみって強いこともあるけど、深いんだなって思った。
全体的に静かに深い悲しみと脅威があって、後味が悪かった。

紙の月

紙の月紙の月
(2012/03)
角田 光代

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わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。彼女は、果たして逃げ切れるのか?あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代、待望の長篇小説。


退職してみたもの、職は見つからず、やりたいこともなく、嫌になっていた時に
本屋さんで手に取った1冊。
こういうときは、自分と似たような小説よりもぶっとんだ小説の方が癒される。

お金遣いの荒い人々や、見栄っ張りさは全く共感はできないものの、

「職もないし、何もできないけど、海外まで追われたり、罪悪感に苛まれたりすることもない。」

と非常に癒されました。

ただ、存在すること。
毎日を平穏に生きていくことさえ許されない日々があるんだなぁ。
彼女はそこまで情熱的なタイプではない。
優秀で、器用で、ちょっとばかりキレイで。
そんな彼女をあそこまで走らせたものはなんだったの?
そうやって、いろいろ考える時間が幸せでした★

自分じゃできない大冒険と非日常を満喫させてもらいました。
あー楽しかった!
ちょっと普段の角田さんっぽくない感じに思えたけれど他の人はどう読んだのかしら?

* * * * *

20代前半のころは、角田さんの後味の悪さとかが苦手でした。
アラサーに入ったころから段々ハマってきて、厳しさとか複雑さとかそういうのをしっかりと描いている角田さんの本が大好きになりました。
全然タイプは違うのに、広い意味で共感したり、納得してしまいます。
大好きな作家さんのひとりです。

新世界より

新世界より 上 新世界より 下

ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!


面白かった!!!1冊が500Pを越える大作なのに、3日間で夢中で読み終えた。
ずっしりと濃密な異世界に招待されて、とても幸せでした。
現実に疲れている時は自分と似た境遇の小説よりも、
こういう思い切り畑違いの本がいい。

なんで戦争なんてあるんだろう?
なんで人殺しやイジメなんてあるんだろう?
そんなのがない世の中にいきたい。
そう常々思っています。

この話の中で、子供たちは大人によって徹底的に管理されて、平安を維持してきました。
争いの火種となるものを刈り取っておけば安全。
それが思うようにいかないのは、生命の神秘だなって思いました。
どれだけ徹底的に研究したって、管理したって、
全部を思い通りに動かすことなんてできない。
攻撃の本能を奪い取られ、洗脳されたとしても、
考える力、生きる力、戦う力。
それを勝手に奪い去ることは、できないし、それで平和が訪れたとしても、
いつかは覆されるときがくる。

他の動物のように、自分たちが生きることだけを考えて生きていけたらいいのに、
人間の遺伝子はそうできていないんだなって思いました。

結局何が悪かったのか。と考えると
「呪力」を手にしてしまったことが一番の問題だったように思います。

あれば便利だけども、なくてよかった。

こめぐら


密やかなオフ会で発生した謎。男たちが真剣に探し求めるのは、とんでもないものの鍵だった!?キツネさん殺害事件の容疑者は当然ながら(?)どうぶつばかり。“非本格推理童話”の結末は?1994年の本格的作家デビュー以来、コミカルで上質なミステリの執筆に取り組んでいる著者が、16年のあいだに発表したノンシリーズ作品を集成。ボーナス・トラックとして、猫丸先輩探偵譚を一編収録。


初読みの作家さん。
ネタが肩透かしくらう展開なので、こういう推理小説もありなのね、と新発見。
いちばん最初のオフ会の話が面白かったです♪
全体的にあっさりしていて、本格的なのが読みたくなりました。

ふがいない僕は空を見た


これって性欲?でも、それだけじゃないはず。高校一年、斉藤卓巳。ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭の中はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん…16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変えていく。第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞、嫉妬、感傷、愛着、僕らをゆさぶる衝動をまばゆくさらけだすデビュー作。


あらすじだけ見ると全然興味がもてないのですが、あちこちで評判がよいので読んでみました。
すっごく面白かった!
性と生をうまくリンクしてあって、どちらもあやういのに、弱くないの!
本能が揺さぶられることって最近ないから、みんな表面は普通なのに、内面は情熱がしっかりとあって、
生きている感じがしました。

不倫相手のあんずさんの話は、同情の余地は多々あるけれども、けれども!!!
卓巳君のことを思うと、ごめんなさいの気持ちが少なくて自分勝手な気がする。
嫌いだわ

さらにあんずさんの夫も姑もやなやつで、姿を消して、卓巳君が立ち直ってくれたらなって思います。
彼の周りにはいい人なのか悪い人なのか、よくわからないけど彼をほっとけない人たちがたくさんいるし、
女性の体のことに自然に気を配る彼のことを他の女性が放っておくはずがない!と思う。
七菜ちゃんみたいに、事件のことをこだわらずに寄ってくる人がいると思う。
卓巳君はピュアで若くて、いらないものはいらない、欲しい物は欲しいって言えちゃう魅力的なひとで、
温かく見守ってあげたくなった。

私たちが星座を盗んだ理由


恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座を盗んだ理由』。これぞミステリの醍醐味全てはラストで覆る。


苗坊さんのところで紹介されていて、面白そうだったので読んでみた。
いやーやられました。どの話も面白くて一気に読みました。
ハッピーエンドはないんだけど、先が見えない尻切れトンボの余韻がたまらなくいいです!
かなり好きな作品です

恋煩い
恋する相手を振り向かせるため、おまじないに囚われた女子高生が主人公。
黒魔術的な話かな~と思っていたら・・・騙されたっ!!!
最後のふた文字で大どんでん返しがあります。背中がゾクっとしました。
読書での、こういう騙しは大歓迎です

妖精の学校
今までの記憶をほとんどなくして妖精の学校に入った子供たち。
欲しい物は与えられ、友達は優しくて、何不自由ない生活だが、
立ち入り禁止の場所と、影の謎。そして失われた記憶。
それが明暗をくっきりとしていて不気味。
最後の最後まで謎だったけど、余韻が好きでした。
私なら・・・楽しんじゃいそうです♪
禁止区域なんか立ち入らずに、妖精になるため無難に生活を送ると思います。
でも、その先にはいったい何が・・・
終わった後もぐるぐる想像力をかきたてられちゃいます♪

嘘つき紳士
生活に困った男が、携帯を拾い、詐欺を思いつく。
それは恋人になりすまし、お金を振り込ませるというもの。しかし・・・

この話多分どこかで読んだことがあります。どこだったっけなぁ???

終の童話
石にされた幼馴染を愛し続ける少年の物語。
村に怪物が来て、半数が石にされてしまった。復活を信じ続ける人々。
そして、救世主が・・・。

切ない話です。
先生の話はもっともなのですが、勝手にすんな!気もするし・・・
いちばん印象に残ったのは英雄のジャックネッタさん。
祭り上げられるも表舞台に立たずにひっそりと隠居。
「人間という生き物を恐ろしいと感じない日はない」
最後に少年はきっと、壊すのだろうなぁと私は思うのだけども・・・。

私たちが星座を盗んだ理由
幼馴染の男の子。入院中の姉。そしてわたし。
姉の優しさも、彼の機転のきくプレゼントも、妹の嫉妬する気持ちも
空回りしてしまった残念さ。
なんとなく、できすぎてしまうと罪だなぁって思いました。
完璧なお姉ちゃんを持つと、自分の悪いところ、ないものがあって、
苦しかっただろうなぁ。
誰も悪くないような気がするけど、男の子がちょっとタイミングが悪くて、
女性のほうが複雑にできているんだろうなーって思いました。
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