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ひなた

吉田 修一
光文社
発売日:2006-01-21



★★★☆☆

新堂レイは、誰もが知っているブランド、Hの広報に就職したばかりの新卒。昨年、元同級生の大路尚純と偶然再会して付き合い始めた。尚純は一浪でまだ学生、文京区小日向の実家に家族と暮らしている。その実家に兄浩一と兄嫁の桂子が引っ越してくるという。兄嫁はファッション誌の副編集長だ。浩一には離婚しそうな友人、田辺がいる。田辺はいつも日曜の午後浩一に電話をかけてきては浩一を連れ出していく…。


ナチュラル!
吉田さん、あんまり読んだことないけど曖昧な気持ちとか、中途半端な感じがとてもうまいぱちぱち
浮気あり、同性愛あり、借金あり。仕事あり。そして、迷いあり。
その秘密は、ほとんど明かされることなく物語は静かに幕を閉じる。
「え、これで終わりなの!?」という物足りなさと、少しの希望を残して。

田辺はずるい!こんな男に気をつけて!
弱くなって、甘く心地よいものに惹かれてしまう人物たち。
他人同士わかりあえない悲しさと、痛みという共通点。
重なり合いながら、時にすれ違いながら、絡み合う。
背中あわせに寄り添える人がいたらそれも幸せかな、と思った。

ひなた、というタイトルの割には明るい話ではないけども、軽くて読みやすかった。
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トーマの心臓

森博嗣/萩尾望都(原作)
メディアファクトリー
発売日:2009-07-29



★★★☆☆

ユーリに手紙を残して死んだトーマという美しい下級生。ユーリを慕っていたという彼は、なぜ死を選んだのか。良家の子息が通う、この学校の校長のもとに預けられたオスカーは、同室のユーリにずいぶんと助けられて学生生活を送ってきた。最近不安定なユーリの心に、トーマの死がまた暗い影を落とすのではないか。そんな憂慮をするオスカーの前に現われた転校生エーリク。驚くことに彼はトーマそっくりだったのだ―。愛と孤独、生と死に苦悩する若者の内面を森博嗣的世界観で描いた傑作。萩尾望都の名作コミックを森博嗣が小説化。



私は原作を読んでませんが、ダヴィンチで紹介されていたので気になって読んでみました。
面白いっちゃ面白いけど、全寮制で、かわいいトーマやエーリクがちやほやされる学校・・・。
ホモ臭い学校だなぁ無言、汗
素直に表現できずにとまどったり、拒んだり、恐れたり。
何かを救おうと思いあがったり。
彼らがもっと大人だったら誰も傷つかずに済んだのかなって思いました。
でも、それだったら小説にならないか(笑)

トーマがなんで死んだのかよくわからなかったので、原作マンガの方も読みたくなりました。

個人的にツボだったのは、遊びの誘いを「勉強があるから」と断ったユーリ。
現代だったらありえないですねぇ。

モテキ

モテキ (1) (イブニングKC)  モテキ 2 (イブニングKC)

★★★★☆

藤本幸世、29歳、派遣社員。
恋にヘタレな、最近流行(はやり)の草食系男子。
人生初の「モテ期」に孤軍奮闘!


今はやりの純愛や運命の恋の対極にある本。
好きな人じゃないと付き合えないの~って人と、好きじゃくても付き合える人がいる。
後者の方が、現代社会の恋愛では多いのではないかと個人的に思っている。
じゃなきゃ、街にあんなにカップルがいる確率は高くないでしょ!
そういった運命の恋を出来なかった人は、悟るんだ。

まず、動け。そしてゲットしろ。
運命は落ちてはこない。創るものなんだ。

藤本君は、決してブサイクでもないし、ちょっとヘタレだけど致命的ってわけでもない。
女性たちの一人が言うように、ちょっと好みである。
しかし、なぜか彼氏に昇格しない。
モテキなのに、モテてるかというとそうでもなく、女性に囲まれながら、かつ本人も頑張ってるんだけどなかなか実らずにいる。
そこが、厭味がなくてこの本の面白いところ。
男がモテてモテてウハウハしてる本なんて、私は読みたくないからね。
藤本君みたいな人がいたら、実際それなりにモテるんじゃないかなぁ。
浮気もしそうだし、なよなよしてるし、いい男でもないけど、こういう人にイライラしながらも女って弱いからなぁ。

この本の作者は女性なんだけど、女性と男性の視点が全然違ってて面白い。
どちらかというと、男性の方が共感できるんじゃないかなぁと思います。
タイトルに負けず、読んでみるとおもしろい!
今後の展開が気になる~アップロードファイル

つむじ風食堂の夜

吉田 篤弘
筑摩書房
発売日:2002-12



★★★★★

そうだ、帰ってしまおう。

あまりにも早く走って通り過ぎてしまった時間や物や人たちを、もう一回、遠くからの視線でゆっくり眺めなおしたい。


デパートじゃなくて八百屋屋さん。パン屋さん。果物屋さんなど・・・。
ちんまりとしたお店の中にとびきりの職人さんがいる。
吉田篤弘さんの作品を読んでいると、懐かしくて、早く早くって急かしている時間を逆にとどまらせる。
それはきっと、こういうことなんだ。こういうことが書きたい人だったんだ。

広がる宇宙に果てがないなら今もないんじゃないか。
いや、確かに「ここ」はあって、他を愛しく思える。

この概念がすごくわかるようになってきました。
月舟町のように、自分にピッタリなものをチョイスしてくれる職人さんを発見できたらいいな~。
最近無性に、「行きつけのお店」が欲しいんです。
近くにあって、料理がとびきりおいしくて、雰囲気も、値段も自分の好みにぴったりなところが。
遠くのいいもの、新しいものに触れるたびに、楽しい!珍しい!と思う反面、それは日常にならない、マッチしてない違和感があって、戻りたいと思う。
それが私の場合、地元なんです。近所の店であり、本屋さんなんです。

帰りたい。戻りたい。そして、ここにいたい。
新しいものは、その気持ちをつよくしてくれる。
今あるものはベースで、新しいものはちょっとしたスパイス。
どちらも必要で、でも私は新しいものじゃなく、「ここ」に帰ってきたい。

私は、新しい何かに変わりたくないんだ。
変わらなくてもいいんだ。

今の自分の気持ち。望みをふんわり優しく表現してもらった感じ。
欲しいものがすべてあって、とてもよかった。

いちずに一本道 いちずに一ツ事 (角川文庫)


いまさらながら超メジャーな相田みつをさんです。
これ、絶対読んだことあるのに昔読んだのと響きが全然違う。
社会人となって、人とぶつかったり、助けられたり、騙されたり・・・
それも生きていくうえで、私を濃くしてくれる体験なんだなーと思った。
特に「正直者はバカを見る」と「正直は一生の宝」が身にしみた。
どちらも本当で両面から見ることが必要で、どちらを選ぶかは自分次第。
嘘が下手で、正直すぎて失敗ばかりしている私にはとても身にしみた。
この本は評価できません。心の中で、ハナマル。

ザ・クレーター

ザ・クレーター (1) (手塚治虫漫画全集 (218)) ザ・クレーター (2) (手塚治虫漫画全集 (219)) ザ・クレーター (3) (手塚治虫漫画全集 (220))

★★★★☆

手塚治虫さんの短編集。
人生における二つの分岐点。選択。迷い。保身。
自分自身の人生のチョイスを一人きりでしなければならない孤独。
そしてそれに忍び寄る怪しげな誘惑。
明るい話じゃないけど、非常に面白い。もっと読みたい!

ワーキングピュア

ワーキングピュア 1 (講談社コミックスキス) ワーキングピュア 2 (講談社コミックスキス)

★★★★★

たまたま書店で見つけて購入。OL歴10年の作家さんが書く、普通の社会人たちの迷えるライフです。
やる気のない人もいれば、頑張りすぎの人、優しすぎな人、容量が良い人・・・さまざまな人が出てきます。
不思議とどの人も全然タイプが違うのに、わかるなぁっていうところがあって、一つ一つの話がとても身にしみました。その中でも特に、「椿さんの友達」が好き。泣きそうになったわ。
社会人の人なら「あるある!」と共感度100%の作品。
これはもう大プッシュしちゃいますグッド

ギリシア神話 (図解雑学)


ギリシア神話はホメロスやヘシオドスによって書かれた壮大な叙事詩に由来しますが、伝承されていく中でさまざまな人々の解釈や想像によって補われ、成長・変化し続けた。生命力と創造力の豊かさ、話題の豊穣さ、人間味あふれる面白さといった普遍的で多様な魅力をもつのもそのためといえるだろう。本書は異伝異説にあふれるギリシア神話を、おもだった人物を中心に整理してわかりやすく解説した。



★★★★★

これぞギリシャ神話!!!っていうベーシックなお話を、絵と図解を加えでわかりやすく解説してある、ギリシャ神話入門書です。
ひっじょ~におもしろかった!表紙は片っ苦しいけど、センスがある人が書いてあるので楽しい!
今まで読んだ中ではピカイチキラキラ
美しさに嫉妬して殺そうとしたり呪ったり、優秀な神の仕事の一つにゼウスの浮気の後始末が入ってたりぷっと笑えるとこもあります。
ゼウスの色恋への情熱は半端ない。
呆れるやら笑えるやら、でもやっぱり凄いと思ったり。
戦争もバックに神さまが付いてると勝利したり。
昔の人は創造力豊かだなぁと尊敬しました。お気に入りな一冊ラブリィハート

三国志男

さくら 剛
サンクチュアリパプリッシング
発売日:2008-05-09


「あった!あったぞ!!!王平の墓だっ!!
おお~~~。へぇ~~~。くぅぅぅぅぅぅ(涙)。長かった……。」

赤壁、虎牢関から、馬超の墓、徐庶の自宅まで
三国志遺跡100ヶ所以上を現場検証&爆笑ツッコミ!

三国志を愛するがあまり、本当に中国大陸を放浪してしまった
へなちょこ青年の笑いと怒号の180日間、オモシロ冒険旅行記。
写真と鋭いツッコミで、三国志ファンを爆笑させます。



★★★★☆

三国志はレッドクリフの知識しかないけど、知ってる人もそうでない人も楽しめる一冊。
相変わらずボケと突っ込みのハイテンション健在キラキラおもしろいっうふ
大喬さんの変わりようにはぞくっとした。
中国ってスケールがでかくて、細かいことにはこだわらないのはいいと思うのだが、
人形はもっとこだわった方がいいと思う。ここまでひどいとは・・・えーん
日本人は信仰心がないといわれるが、これを見たらそんなことないよな?と思えてきた。

神々の午睡

あさの あつこ
学習研究社
発売日:2009-09-30


★★★★☆

あさのあつこの書く神々は気紛れで少し優しい。初の神話モチーフファンタジー短編六編+書き下ろしを収録。



CLAMPさんの表紙がとっても魅力的GOOD
お話もね、変にひねってないところがよかった。

ギリシャ神話は結構ワガママで、残酷な部分もあるけど、この本はあさのさんの創作なので、
兄弟愛とか家族愛とか、そういう人情味あふれる神さま達がとても魅力的。
読んでいて楽しかったですアップロードファイル
昔、昔、神さまと人間がもっと密接に暮らしていたころは、泉や川や森がきれいで、
そういう聖なるものに守られたり、崇めたりしていたことが、羨ましく思っちゃった。
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