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ガーデン・ロスト

紅玉 いづき
アスキーメディアワークス
発売日:2010-01-25


誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐え難いほどに切ない。誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは―。


★★★☆☆

ミミズク以来の紅玉さん。
最初、マルの言葉使いに「オエー」っとなりながらも慣れてくると気にならないのが不思議。
読み終えて、ヒリヒリした。
毒舌なシバがどうしても好きになれなくて、シバは実はこの子たちのこと嫌いなんじゃないか、とか
なんでこんなこというの!とか物語からはじきたくなった。
最後のシバの話の途中まで好きになれなかったけど、読み終えた後にものすごく胸がヒリヒリいたくなって、
昔のつらい思い出が次々とあふれてきた。
つらい思い出の中に、優しく接してくれた人を思い出して、永遠と思った友情が今では途切れてしまったことを思うと痛くて、悲しくて、でも大切だったんだなぁと胸がドキドキして眠れなくなった。
紅玉さんはやはりすごい人でした。
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すべての愛がゆるされる島


太平洋の真ん中、赤道直下に浮かぶ、名前のない小さな島。そこには教会があり、神父とわずかな島民が暮らし、訪れるどんな二人も祝福され、結婚式を挙げることができる。同性愛、近親愛、不倫愛、そこではあらゆる愛がゆるされる―その二人が、ほんとうに愛し合っているかぎり。その島を訪れる、父親と娘。それから姉と弟。ある者は愛の存在証明のために。またある者は不在証明のために。様々なものを見失って渇いた者たちの、いのちと時間がその場所で交錯する―。


★★☆☆☆

読んでいて、「こんなはずじゃなかった!」といい意味で裏切られるのは楽しいのですが、
この本は期待通りにいってほしかったです。
すべての愛がゆるされる島、なら短編でいろんなカップルを見たかった!
親子と姉弟の2カップルで完結してるんだもの。
あと、読みにくい。
時間がぐるぐる戻ったり回ったりして、最後なんとなく「はは~ん」と分かる程度。
主人公たちの社会とのつながりがほとんど見えずに、家族と自分たちで完結しており、
愛だけに囚われる人物たちがちっとも魅力的に思えなかった。

もんでニューヨーク

竹中 あこ
ロコモーションパブリッシング
発売日:2005-05-25


NYで歌って暮らす著者。何も持たないのに旅が続くその理由は、「気」で人々の調子を調律(チューンアップ)する健康法が、なぜかNYで気に入られてしまったからなのです。アメリカの不思議な「凝り」の世界を語ります。


ハッチさんとこで紹介されてて、面白そうだったので読んでみました。
タイトルが面白い。もんでニューヨーク。ふふふ。
あこさんに整体やってもらいたくなる。
体は不思議。自分のことなのに、自分よりも他人のほうがわかることがあるんだなぁ。
私も時々整体に行くけれど、ズバリ的中されると嬉しい。
自分をわかってもらえたような気になる。
時代はどんどん進化していくのに、体のコントロールは自分のことなのに難しい。
あこさんの、流れに逆らわずに自然体でいるところがうらやましいし、そういう人を求めてしまうのがとてもよくわかる。
ここちよい本でした。

水木サンの幸福論―私の履歴書



★★★★☆

やっぱり変わってるなーっていうのと、面白いっていうのと。
ひょうひょうとしていて、気持ちのいい生き方をする人だなぁと思いました。
水木さんの本はいっぱい読みたいのですが、あまり読みすぎるとゲゲゲの女房のネタバレ(好きです)になってしまうのでガマン、ガマン。
この本は、ゲゲゲの第1話がついているので、お得感もたっぷり。
おどろおどろしていて、思った以上にグロくて怖い。
目玉おやじが誕生するとことか、生々しくて大人向けだなぁと。
でも面白かった!怖いけど、せつないです。
情熱があって、でも好きなだけじゃダメ。
水木さんは応援メッセージもシビアです。でも、そんなとこが好きです。
霊感があるのかは知らないけど、水木さんはたくさんの妖怪に守られていそうな気がします。

ワイルド・ソウル


1961年、衛藤一家はアマゾンの大地に降り立った。夢の楽園と信じて疑わなかったブラジルへの移住―しかし、それは想像を絶する地獄の始まりだった。逃げ出す場もないジャングルで獣に等しい生活を強いられ、ある者は病に息絶え、ある者は逃散して野垂れ死に…。それがすべて日本政府の愚政―戦後の食糧難を回避する“棄民政策”によるものだと知った時、すでに衛藤の人生は閉ざされていた。それから四十数年後―日本国への報復を胸に、3人の男が東京にいた。未開の入植地で生を受けたケイと松尾、衛藤同様にブラジルを彷徨った山本。報道記者の貴子をも巻き込んだ用意周到な計画の下、覚醒した怒りは300発の弾丸と化し、政府を追いつめようとするが…。それぞれの過去にケリをつけ、嵌められた枠組みを打破するために、颯爽と走り出した男女の姿を圧倒的なスケールと筆致で描く傑作長篇小説。


★★★★★

ずいぶん前に、このみさんからお勧めしてもらって、今日読み終えました。
すっごくおもしろかったです!
読む前は、分厚いし~、525Pもあるし~、難しそうだし~、と思ってたんですが、
垣根さんはさすがです。
私のようなアホでも、ちょっと難しいシーンもあるけど・・・おもしろ!っていうのがわかりました。

政府によるブラジル移住の話って、正直知らなかったんです。
日系ブラジル人の方がいるとは聞いていたけど、好きで渡って言葉で苦労したのかな?ぐらい。
とんだ大馬鹿ものでした。すいません!
想像を絶する地獄生活。嘘でしょ、だって、文明あったじゃん!なのにどうして?なんで?
放置された移民たちに共鳴して、怒りと悲しみと、絶望と怖れと、恐怖で胸がいっぱい。
このまま、アマゾン生活での生き残りの話になるのかな?と思ってたら現代にトリップ。
その後世代の息子たちが暴れまくります。
犯罪者だけど、完全に応援してました。

最後も爽快だったなぁ。
ワイルド・ソウルは話も魅力的だけど、キャラも最高。
とくに、つかみどころのないひょうひょうとしたケイがいい。
最後の最後まで、たっぷりと楽しませてもらいました。

政治の腐敗は昔から。国民がしっかりとしなければいつか飲み込まれる日が来るのかも。
選挙が終わって読み上げたのが翌日。
選挙を他人事のように眺めていられる今は幸せと呼べるのだろう。

集団の中に飲まれて、生き残ろうとするのではなく、その中から這い上がり
自分の力で生き抜こうとする力強さが、登場人物のみんなからあふれていて、圧倒される一冊でした。
映画化してくれないかなぁ?

* * * * * * * * * *

ちなみに文庫本もあります。
こっちが読みやすいと思います。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)

カスタム・チャイルド ―罪と罰―


★★★☆☆

遺伝子工学が発展し子供をカスタマイズできるようになった仮想現代。
母に返品された春野、父の偏愛するキャラに似せて作られたレイ、遺伝子操作を拒絶する両親を持つ清田。三人の屈折や友情を描く著者渾身の青春小説。


前作のカスタム・チャイルドは好みじゃなかったけど、こちらのほうが読みやすく感じました。
ガンダムSEEDのような世界観だなぁ。
青春小説、というとちょっと違うかも。爽やかじゃないもん。
遠いいつかの未来、遺伝子操作ができるのなら私は絶対にやる。
でも、それが行き過ぎちゃって、希望と違う!と子供を物認識するようになったら怖いなぁ。
自分で、もしくは他人がデータ的に自分を「こういう人間」って限界を決めつけちゃったら、
生きるのがつまんないだろうなぁ。

3人のキャラがみんなぶっとんでて、それぞれ違って面白かったけど、
春野がときどき、いなくなっちゃう時がある。
存在してるのに、「あれ、春野ってどういう人だっけ?」と探してしまう。
最後になっても春野は捉えどころがなくて、そういう奴なんだよといえばそうなんだけど・・・。

ちょっと苦手な作風でしたが、いろいろ想像するのは楽しかった!
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