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道徳という名の少年

桜庭 一樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-05-11


「愛してるわ!ずっと昔から…。子供の頃から、愛していたわ!」町でいちばん美しい、娼婦の四姉妹が遺したものは?(1、2、3,悠久!)、黄色い目の父子と、彼らを愛した少女の背徳の夜(ジャングリン・パパの愛撫の手)、死にかけた伝説のロック・スターに会うため、少女たちは旅立つ(地球で最後の日)、―桜庭一樹のゴージャスな毒気とかなしい甘さにアーティスト野田仁美が共振してうまれた、極上のヴィジュアルストーリー集。


★★★☆☆

美しいかんばせを受け継ぐ一族の物語。
母は子供を産み、その子どもは皆美しく母に似るが、子から親へ美貌が引き継がれると、
母は必ず巨漢と化し、醜くなってしまう。
それだけが繰り返される。

だから何?

というのも正直思ったんですけど(^^;)

単純なループな話のにしっかりと物語を紡いでいて、ページ数も少ないし、装丁が素敵だし、サクサク読めました。それでいて、軽くはないんです。

美しすぎるっていうのは、怖い。
何だって、許されてしまうような特別さがあるんだもの。

運命がこんなに悲しいならば、わたしは美しすぎる美なんていらない。
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小さいおうち

中島 京子
文藝春秋
発売日:2010-05


★★★☆☆

赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。


直木賞受賞作品。
こういう古風で、知恵があふれていて、品がある作品はいいですね。

小さいおうち、とは思えないけどそこで繰り広げられる世界は、
今のように世界を相手にするわけでもなく、多くの人と関わるわけでもなく。
ただ、こじんまりとした人間関係で時とともに緩やかに変化していく。
そういう生き方も、素敵だなって思いました。
タキは、女中の仕事に誇りを持っていて、奥さまや一家の幸せを何より願っている。
プライベートとか個とかそういうのはない。
そこまで信じれるものがあったら、潔く生きれる。

祖父の話を聞くと、若い時は働き通しで、遊ぶ暇はほとんどなかったらしい。
生きがいとか自分らしさより、生活のことで精いっぱい。

今は、選択肢がたくさんあって、便利で、世界が広すぎて、
わたしはどうしていいのかわからなくなる。

そういうわたしに祖父は、
「じいちゃんなら、今の若い人の時代は生き難いやろなぁ」
といった。
わたしは、逆に祖父の時代は生きれないだろうし、今の平成世代の子の時代も生きにくそうだな、と思う。

個よりも「家」がすべてだった昔。
自由すぎて迷いやすい今。
自分を見失わなければ、昔よりもうんと生きやすくなった、今。
それが今の時代なのかもしれない。

青春、手遅れ

益田 ミリ
角川学芸出版
発売日:2010-04-21


「わたしの青春は、手遅れなのである」。放課後の告白、ふたりで観覧車、きんちゃく袋のプレゼント……。益田ミリがやっておきたかった「青春」が、あなたの胸をきゅんとうつ! 哀愁のエッセイ&コミック。


★★★☆☆

彼氏と自転車で2ケツしたり、男の子に大切にされたり。
できなかった青春は、わたしの場合、恋愛が多い(笑)
実際に学生時代は恋愛とあまり縁がなかった。
ないから憧れた。そして今も憧れる。

年をとるってこういうことなんだって思った。
キレイに年をとる人もいる。
けれども大半は普通に老いていく。
お気に入りの洋服が似合わなくなったり、おばちゃんと周りに思われたり。
反対に年を重ねたからこそ似合う物やわかることも増えていく。
変わりゆく現状にしょんぼりな面もあるけれど、そこからちょっとの希望をすくうミリさん。

年をとるのは怖い。
だから、先を行って教えてくれる人がいるのはありがたいです。

年とってからが勝負よ。なんてプレッシャーの(勝手に)かかる本が多い中で、
ミリさんの本はストンと自分の中に入っていく。

願わくば、手遅れなんて言わないで、どんでん返し期待したいです。
冒険してほしいです。
でも、今を受け入れてるってことはいいことなのかも。
うーん、もうちょいポジティブでも、とも思う。

今日も怒ってしまいました


女の怒りもいろいろある。大阪から上京して文化の違いに驚いた「戸惑い怒り」。家族のボケをあかるく嘆く「つっこみ怒り」。愛するペットに対するひどい仕打ちに涙する「本気怒り」まで…。それでも怒りはためこまず、笑い飛ばしましょう!怒って笑って、最後はスッキリ。ストレス解消型エッセイ&4コママンガ。


★★★☆☆

わたしは怒ることがとても苦手です。
怒ることはとてもパワーを使うし、怒った後のことを考えると、怒るタイミングをよく逃してしまいます。
そして短気な人がとても苦手です。

このエッセイはそういう怒りというよりもっとかわいらしい感じ。
プンプンぐらいの怒りです。
それでも、怒りの感情があまり得意でない私は、ちょっとぐったり。

「戸惑い怒り」の話は、ちょっと泣きたくなった。
ミリさんは、きっとすごくできたひと、ではないと思う。
ちょっとおっちょこちょいかもしれないし、強がりかもしれない。
とにかく不完全な感じがする。
それでも、人への思いやりや優しさの肝心な芯の部分はしっかりある。
心ない言葉に傷ついた人を思って、自分の中で怒ったりする。
言葉にしなくても。
そんな優しさがあるんだな、と思う。
そういうミリさんの優しさが好きだ。

渡したい本がある君のために。


都内江戸川区に、お客さんの人生をガラッと変える書店があります。その名も「読書のすすめ」。
通称「ドクスメ」の店長である著者が、お勧め本や本にまつわるエピソードについて語る。



★★★★☆

エチカで紹介されたブックフィッターさんの本です。
優しくて、自由で、しなやかな情熱をもっている。
そんな人の本を読むのは本当に心地よい。

清水さんのお店ってお酒が置いてあるのね。POPも突き出ていておもしろい。
わたしも機会があったらぜひ行ってみたいなぁ
書店って新しい本が中心になるから、もっと古い本や忘れ去られた本、隠れた名作が発見できる機会が少なくて、
そういう本も紹介してくれるのもありがたい。

一番印象に残ったのは、外国へ行く方へのオススメ本の話。
後押ししてくれる本を求めているお客さんに、
そういう本はないですが・・・と話をすすめる。

問題というのは自分のレベルを上げればすべて解決する

レベルが上がるっているのは、心が横に広がるということ。視野が広がって心が大きくなるということ

いつもと全然違うテーマの本を買って、心の幅を広げてみませんか?



あーん、わたしもオススメされたい!
悩んだりすると、ついついそういうダイレクトな本を読みたくなるし、同じような境遇の小説を手にとってみる。
でも実際、読んで癒されるのはインシテミルみたいなぶっ飛んだ内容だったりする(笑)
わたしも心の幅、広げたいな。
清水さんみたいに、周りの人が悩んでいたら、お勧めの一冊をスッと渡せるような読書愛好家になりたいな。

すっぴんは事件か?

姫野 カオルコ
筑摩書房
発売日:2008-11


いかがなものか、「小悪魔」願望。「とりあえずジャズ」の店、ファンデ信仰、ポジティブ・シンキング…イメージに惑わされない「そうだったのか!」エッセイ。


★★★★★

グォホー。おもしろい!

すっぴんなんて恥ずかしいの前提は?いい女エッセイの内容は事実か?などなど。
あたりまえ、とか雰囲気で理解してたもの、世の中の常識をめった切り。
毒舌だけど、とってもおもしろい。
この人のエッセイ好きだわ。

一日江戸人


「遊びと仕事は夫婦みてぇなもん」と言い切る江戸人(江戸時代の人々)…カラッとしてて楽天的で、日々を楽しむことに情熱を傾けて生きる彼らこそ、遊び友達に最適!いかした相棒・江戸人と、春画や相撲を観戦して、食事してお酒飲んで、たまには異性をひやかしたりしながら、本書のなかで江戸時代を散歩してみては?庶民から大道芸人、はたまた奇人変人など、江戸の街のキャストをおもしろおかしく紹介した「入門編」。長屋の生活や夏をのりきるための知恵など、江戸人の生活風景に着目した「初級編」。銀ブラならぬ江戸ブラ…江戸の屋台や相撲観戦など、よりディープに江戸人をとりまく風景に迫った。


★★★★★

とってもお気に入りな一冊。
江戸時代の暮らしって、なんて楽しそうなんだろう♪
自由気まま、そして粋でハツラツとしてて、てやんでいって言葉が似合う。
モテ男や娯楽、料理に住居。なんと春画本のあれこれまで!
イラストがたくさんあって、ほっこりしちゃう楽しい本です

リセット

垣谷 美雨
双葉社
発売日:2008-02-13


現在40代後半の専業主婦とキャリアウーマン、水商売あがりの三人は、それぞれ今の生活に不満を抱えていた。ある日、彼女たちは何者かの手によって高校時代にタイムスリップさせられてしまう。今度こそ理想の人生を!と願う三人の運命は!?考えさせられつつも読んだ後、元気がもらえる作品。


★★★★★

リセット (新潮文庫)リセット (新潮文庫)
(2003/06)
北村 薫

商品詳細を見る
の本じゃないですよ。そこ注意。

人生をやり直せたら・・・と思ったことないですか?

わたしはあります。
戻りたいとは思わないけど、今の自分の知識と経験を抱えたままやり直せたら、もっといい人生が待っているんじゃないかと思うことがあります。

この主人公たちは、それぞれ全く違った環境にいます。
そしてみんな不満だらけ。
3人は高校時代にタイムスリップして、今までとは違う人生を歩み始めます。
だけど・・・
仕事を変えても、結婚しても、自分自身は根本的に今と変わらないんだなぁって思いました。

悪いのは環境。そして選択ミス。
今度こそは大丈夫という過信。
リセットは一度では足りない。
なぜならたくさんの選択肢の中で、一度も間違わないなんてありえないからだ。
最後の最後で、彼女たちは今を生きる。という意味を教えてくれた。
間違ってもいい。やり直せる。ということを教えてくれた。

人生の選択は、いつだって自分らしい。
逃げるのも、頑張るのも、選ぶ基準も。
そういう小さな自己決定が今の自分を作っている。

彼女たちのように、自分もリセットした気分。
すごく面白かったです!!!
心が弱ったら、またこの本を読み返そう。

東京島

桐野 夏生
新潮社
発売日:2010-04-24


清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える―。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。


★☆☆☆☆

最初はおもしろかった。
最後の女ともてはやされ、それで終わるかと思いきや、40代の太った女。
老いもすれば、飽きもされる。
その残酷さが甘すぎなくて好きだった。
これからどうなるの?とハマると思ったのに、だんだんつまらなくなってきた。
流し読みして終了。合わなかった。映画のほうはどうなのかな?
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