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あしながおじさん

ジーン ウェブスター
新潮社
発売日:1954-12


満島ひかりさんがダヴィンチでいつか紹介していたので読んでみた。
季節のあいさつとか、社交辞令とかぜーんぶぶっ飛ばして、瑞々しい感性が飛び跳ねる。
素直で、充実した楽しい学生生活がうかがえます。
こんな手紙を送ったら、支援してよかったって思うし、好きになっちゃうのもわかる気がします。
面白くて、すいすい読んじゃった。名作です!おもしろーい
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きょうの私は、どうかしている


順調にキャリアを積んでいるが、白髪抜きをやめられない女が風呂場で膝を立てた瞬間、白いものを見つけてしまう「取り扱い注意」。嘘が得意で、独り身なのに姑の目を盗んで男のアパートにやってくるふりをする女が行為のあとに思わず男に本心を漏らしてしまう「真実」。体の賞味期限を気にする女が酔った勢いで初めてキスした相手に、翌日起こった地震を口実に電話する「揺れ」。四十歳という齢を意識しながら、恋、仕事、家族と向き合う独身女性たちのどこかひたむきで、だからこそ愛すべき日々をリアルかつ澄んだ筆致で捉えた十一篇のストーリー。


白石一文に「あなたは小説を書かなければいけない人」と言わせた作家さんです。
アンチエイジングで女性もパワフルに!キレイに!という流れの中で、
それに逆行するかのごとく、全体的に暗く重い雰囲気のものばかり。
それが「人生って楽しーっ」って謳歌している人たちよりも「これでいいのかな?美貌もお金も人並みに手に入れたのに満たされない・・・」という本書の女性たちのほうがリアルに感じられた。
胸の奥がざわざわする読後感。たしかにこの人ならではって感じです。

取扱い注意
キャリアウーマンの主人公。最近肌のたるみや白髪が気になる・・・。
おバカな年下女子や友達にヤキモキ・・・。
決して悪くないルックスなのに、男っ気なし。
元カレは最低だけど、恋しくて・・・。

印象的なのは、復縁話をけしかけて断られた場面。
涙を流す傍らで、マスカラの崩れを気にしてコップで見てしまう。

「ほら、また自分の顔ばかり見ている。そんなに自分が大事なのかよ」


これに対し、主人公は全く悪びれた感じはありません。
ドキッとしたシーンでした。私もわりとそういうところがあります。
周りの目を気にせず、ワンワン泣いたり、思いのままぶちまけることができません。
ゆがめられた自己愛がテーマな気がします。
痛いです。でも他人とは思えない・・・

楽屋裏
帰郷するたび、母親に結婚をせかされる娘の話。
嫌だな~と感じる心と、両親も弱ってきていることを実感し胸が痛くなる話。
最後は意外なところで、希望が持てて、綺麗すぎない展開がよかったです。

真実
ウソつきで、ずるがしこい姉が主人公。
よすぎる妹のコネで入った会社を身内の不幸に仕立て上げ、結婚歴もないのに不倫といいくるめ、
恋を楽しむ主人公。
周りを傷つけてでも、自分が良ければいいという主人公。
読んでいて、イライラします!!!
だから彼女の真実のセリフは、ちょっとザマアミロと小気味よいのです。

カモと鍋
もしかして↑の子の友達で、恋人を奪い取られた女性の話。
口車がうまくて、洋服とか彼氏とかあることないこと言われて、とられまくった。
でも、果たして口だけで得たものがずっと続くもの・・・?
こちらもしたたかに復讐しかかります。
最後がんばれーって思ったけど、余韻を残したまま終わっているのがざわざわ。
お楽しみはこれからってか?

警告音
周りから祝福されそうな男との結婚が決まった女性。
「よかったね」「おめでとう」
でも実際は・・・
彼女の頭の中には警告音がなる。「これでいいの?」

よくない!
前へ進むってどういうこと?

・・・・


他のも短編がたくさん。どれもざわっと余韻が残ります。
とくに最後の「見る」が印象的。
マンネリカップルなのに、姪をつれてきたら・・・。

木暮荘物語

三浦 しをん
祥伝社
発売日:2010-10-29


小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前のセックスを果たすために恋を求める老大家・木暮と、ある事情から刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことに生き甲斐を見いだすサラリーマン・神崎と、3年前に突然姿を消した恋人を想いながらも半年前に別の男性からの愛を受け入れた繭。その周りには、夫の浮気に悩む花屋の女主人・佐伯や、かつて犯した罪にとらわれつづけるトリマー・美禰、繭を見守る謎の美女・ニジコたちが。一見平穏に見える木暮荘の日常。しかし、一旦「愛」を求めたとき、それぞれが抱える懊悩が痛烈な哀しみとしてにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請であるがゆえに感じられる人のぬくもりと、ぼろアパートだからこそ生まれる他人との繋がりだった……。


明るいあっさりとした本でした。しをんさんっぽくない作風で、毒がないのがびっくりです。

シンプリーヘブン
3年も連絡の取れない彼氏を待つのをやめて新しい恋人と同棲中の繭。
そこに帰ってきた恋人は、別れたとは思ってなくて、強引に3人の同居生活が始まった・・・。

この3人のゆるさが好きです。
割り込んじゃった元彼さんが嫌味がなくて、しょうがないなって受け入れちゃうのもわかる気がします。
最後の終わり方も好きです

心身
年とったおじいちゃんが死ぬ前にセックスがしたい!
妻に断られたため、相手探しに頑張る話。

あんまり印象に残らなかった。

柱の実り

駅前にあるものそっくりな形のキノコを発見したトリマーの女の子とやくざっぽい男の話。
組み合わせがおもしろかったです。動物とやくざ。キュン

美禰はあまり気にしなかった。
前田がどういう人物で、どこでなにをしているのか。
そんなことは、どうでもいいと思った。


のところがいいなぁ。
実際は甘ったらしさのないさっぱりした話で、後半の意外な展開もよかった
昔ならではの男気を感じましたぁ~♪

黒い飲み物
喫茶店を営む旦那の作るコーヒーが受け付けなくなっちゃった奥さんの話。
夜な夜な抜け出す旦那に浮気疑惑!
真相解明のため、バイトの繭ちゃんと追跡開始。

結末も好きだけど、夫婦の歴史を感じるなぁ~。女は強し。
惚れた弱みってあるんだろうなぁ。


同じ木暮荘に住む派手な女子大生の生活を覗き見るのが冴えないサラリーマンの話。
変態なんだけど、見てる方も見られている方も変態っぽさが薄くて、
世話焼きおじさんと困ったギャルって感じ。
この話がいちばん好きでした

ピース
穴にリンクする作品で、覗き見られている女子大生側のお話。
ふたりはいいコンビだな~、恋仲になればいいなぁ~。
人って外見だけではわからない。いろんなものを抱えて生きているんだな、と思いました。
穴を読んだ後に読むと、悲しみと救いが混じって、味わい深い作品。

嘘の味
人が作った飲食物を口にすると、嘘をついているかわかる味覚の女性と、冒頭の元彼さんの不思議な同居生活の話。

ピースがインパクトがあったので、ちょっと薄れてしまいました。
ピースを最後にもってくればよかったのに~。
今度こそうまくいくといいねぇ。

水木しげる 人生をいじくり回してはいけない


ゲゲゲの水木サンが見たこの世の天国と地獄とは!?水木しげるが、その半生をユーモアたっぷりに綴ったエッセイの数々。


いい笑顔だなぁ。
インタビューを拾ってあるから、内容はいくつかかぶってました。
ラバウルでの出来事が多く出てきます。
生かされている、守られているって水木さんは言うけれど、
考え方によっては死にそうになっているし、ひどい目にも合っている。
生かされているっていうのもあるのかもしれないけど、それ以上に考え方がポジティブでいい意味で楽観的なんだろうなって思います。
人生は決まっているからあわてずのんびり、という人もいれば、
今やらないでいつやるの、とせかせか頑張って生きる人もいる。
私はどっちのタイプなんだろう?
人生をいじくりまわしてはいけない。
これは満たされている人だから言える言葉だと思う。
今に感謝して、のんびり生きているから言える言葉。

私は、今を変えたい。いじくって別のものにしたい。
だけど、水木さんの考え方はすごく好きだ。

おしまいのデート

瀬尾 まいこ
集英社
発売日:2011-01-26


いろんな形の「デート」、あります。
祖父と孫、元不良と老教師、特に仲良くもない同じクラスの男子同士、協力して一緒に公園で犬を飼うOLと男子学生。何気ないのに温かい人と人のつながりを軽やかに描く、5編収録の作品集。


瀬尾まいこさん、夢中で読んでたなぁ。
あの頃と変わらない優しい文章で、懐かしくなり嬉しかったです。
読みやすくて、後味が良くて、ちょっと面白い。
やっぱり好きだなぁ。

おしまいのデート
離婚して、離れて暮らしている父親の親、つまり祖父と孫のお話。
月1で祖父と会っているてのも不思議な感じですが、ちょっとずれているエピソードも健在で、
あぁ瀬尾さんだ~と思いました。

ランクアップ丼
非行少年の生徒と老先生のお話。これもデートとひとくくりにしちゃうところがいい発想だな~。
卒業しても、月1回、玉子丼を食べる二人。
その習慣を卒業しても大切に思っている彼は、きっと義理堅くて素敵な男性だろうなぁって思います。
こういう世代を超えたつながりがあると面白い発見や教えがあるんですね。
若者よりも、こんなおじいちゃん先生みたいにカッコイイ大人になりたいです。

ファーストラブ
仲良くもないクラスメイトの男とデートすることになった男の子の物語。
えぇ!?瀬尾さんがついにBLに突入?
とドキドキしながら読みました。
最初はイヤイヤだったけど、だんだん居心地がよくなって、楽しくてまた会いたくなる。
相性がいいとこんな風に自然に仲良くなれるんだなぁ~と思いました。
結局、恋か友情かグレーゾーンな終わり方なんだけど、
私はタイトル通り初恋に似たものじゃなかったのかな?と思います。
彼らは今まで、こんな自然なものを恋って認識してなくて、女の子と付き合ってたけど、
思い返してみたらいつか恋だったのかもなって思うのかもしれません。
こういう恋っていいなぁと思った作品でした。キュンときたー。

ドッグシュア
OLと中華屋でバイトする学生さんのお話。
捨て犬をふたりで世話することになった。
環境も年も考え方も違うけど、この二人も自然と仲良くなっていきました。
出会いはいろんな場所にあるのかもしれない。
自分を飾らなくてもいい場所があるのかもしれない。

デートまでの道のり
幼稚園の先生と、妻を亡くした父親。そしてその子供。
先生と父親は恋愛関係。子供にはまだ伝えてない。
だって、先生に子供はまだなついていないから。
これもまた瀬尾さんらしい作品。
子供を子ども扱いせず、怯えたり、様子を窺ったりする。
この3人の関係も後半になるにつれ、自然に思えてくる。
脩平さん、目を細めて見守ってそうだなぁ。
きっといい家族になれると思う!

わたしはわたし。そのままを受け止めてくれるか、さもなければ放っといて。


笑って暮らすも一生、泣いて暮らすも一生。あなたの好きな、あなたに戻る。女性有名人の名言集。


ハリウッド女優さんたちの名言集が中心。
タイトル通り、しっかりと自分を持っていて媚びたりはしない。
潔い生き方をされています。

セクシーさってそういう体をしているかどうかじゃないわ。
オーラよ。
たとえ袋におしこめられていても、男はちゃんとかぎつけるもの。


の言葉がとくに好きですね。
どの名言からも内面に輝くものが、外見ににじみ出るのかなぁって思いました。
女の人のほうがこの本はいいのかもしれません。
溢れんばかりのエネルギーと魅力をそなえて、外へと踏み出そう。
かわいい子供たちの写真と、未来のような強い希望の言葉。
とってもよかったです

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘
(2010/02)
水木 悦子、手塚 るみ子 他

商品詳細を見る

おやじの秘密、しゃべっちゃおうか。水木しげる、赤塚不二夫、手塚治虫の娘たちが語る、父の素顔。


なんてったってタイトルが素晴らしい!
これだけで気持ち掴まれちゃいますもん!

内容のほうも面白かったです。
天才を支える家族。
作りだす才能があれば、それを守る才能もあるのだと思いました。
ショートマンガが、その作家さんたちの個性をありありと表現してあって面白かったです。
たしかに有名だけど、あんまり読んだことないですね~。
読んでみようと思いました☆
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