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厭世フレーバー

4163242007厭世フレーバー
三羽 省吾

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父親がリストラで失踪!
14歳の陸上少年は、新聞配達を始め、優等生だった姉は夜のバイトに精を出し、実は失業中の資金源の兄はみなに黙ってバイトと就職活動、アルコールに溺れる主婦失格、かろうじて家族合格の母。
ちょっとボケの入ったじいちゃん。
14歳、17歳、27歳、42歳、73歳。
ばらばらな年齢による、ばらばらな視点で進められる、ばらばらな様で何とか、家族らしきものになるまでの物語。
まっしろな気持ちさんの記事をきっかけに読みました。

ちょうどこれを読んだとき、気分は鬱・鬱・鬱!の状態ですっかり世の中が厭になっている時でした。
だから、あぁぴったりじゃん!と思ったわけです。
そして、現代風なのに大げさな心理描写の表紙を見たとき、あぁ絶対はまる!と思いました。
何てったってタイトル・表紙・ストーリーがぴったりなんだから。

後で知ったのですが、厭世って微妙・複雑という意味。

へ、へぇ(゜∇゜ ;)

まぁいっか。感想いきましょう。
気に入ったのは、みんな他人の気持ちはよくわかってるけど、自分の気持ちがばれていることに気づいてなくて、自分だけ知ったかぶりしているところ。この家族はみんな自分好きですね。
それから、視点も変わるけど、物語も少しずつ進んでいるところ。
父親は最後まで出てこないけど、強烈なインパクトを残している。
何だかんだいって、みんな父親のこと、好きなんじゃん。

気に入ったところを抜粋。

兄のセリフより
「あの兄弟をどうにかいい方向に導いてやりたいと思うが、同時に自分と同じ思いをさせてやりたいという残酷な気分にもなる」
→自分がどん底のときはふとこういう考えが浮かぶものです( →_→)



猫に苦手な人の名前を付けて、少しでも慣れようとする父親(部長、など)
→発想が面白い!



陸上少年の監督のセリフ
「どうも、人が作ったゴールじゃ満足できないみたいです」
→そうそう!これなのよ!この向上心が私には足りない。


ちょっと不完全燃焼なとこもあるけど、面白かったです。
ぐいぐい読めました。
家族の再生の話って読んじゃうと物足りないけど、個人個人にスポットを当てて読むと面白いですよ。
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肌荒れがひどいので、読もうと思っています。


テーマ : 図書館で借りた本 - ジャンル : 本・雑誌
この記事へのコメント
はじめましてー。トラックバックありがとうございました。
ここに出てくるお父さんは最高でしたねえ。むちゃくちゃだけど、
なんかすごい好きでした。おかげでいい読後感。
じいちゃんもいいですけどね。部長代理も(笑)

ではでは、また寄らせてもらいますねー。
ざれこ | URL | 2005/10/14/Fri 22:47 [EDIT]
はじめまして。コメント&TBありがとうございました。
予備知識なしで読み始めたのですが、がつんとくるような面白い本で
ホント、めっけもんだったと思ってます(笑)。
やっぱり、単なるしょぼくれた中年オヤジだとばかり思い込んでた失踪父が
物語が進んでいくうちに「ぢつは…」真の姿を見せはじめるのが
読んでいて、面白く楽しかったです。
今年読んだ家族小説で、いまントコ、ベスト1です♪

ではでは。またお邪魔しますね。
七生子 | URL | 2005/10/15/Sat 09:03 [EDIT]
はじめまして。
TB、コメントありがとうございました。
そうですよね。
他人の気持ちを観察してよく分かっていても、自分の気持ちやコンプレックスの歪みってのは、意外と自分自身がわかっていないんだろうなと思います。
相手に良かれと思ってやっていることが、そうではなかったり・・・。
何か話が『厭世フレーバー』とはずれた感がありますが・・・。
まぁ、人と人とのつながりはビミョーってことですね。
また、遊びに来ます。
今後もよろしくお願いします。
マサキ | URL | 2005/10/15/Sat 11:44 [EDIT]
sonatineさん、こんにちは。
記事内で紹介していただけて感激です!
とっても嬉しいです!ありがとうございます。
父親の物語はないけれど、家族それぞれの視点から
イメージが出来上がってゆく過程が面白くて心地よかったなぁと、
今になってじわじわきています。
もしかしたら、読み手によって“妄想・父”は違うのかしら、なんて。
またお邪魔致します!

ましろ | URL | 2005/10/15/Sat 15:50 [EDIT]
コメントありがとうございます。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
当たり本、穴場本っていうのがぴったりですよね。
この作家さんのよさを、読者の和で広げて生きたいですね
sonatine | URL | 2005/10/15/Sat 18:38 [EDIT]
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