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逃亡くそたわけ

4120036146逃亡くそたわけ
絲山秋子

中央公論新社 2005-02-26
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21歳の夏は一度しか来ない。あたしは逃げ出すことにした。
軽い気持ちの自殺未遂がばれて、入院させられた病院から。
逃げるのに思いつきで顔見知りを誘った。24歳の茶髪で気弱な会社員。
すぐに「帰ろう」と主張する彼を脅してすかして車を出させた。東へ。そして南へ。
__おんぼろ車で九州の田舎町を駆け抜けるふたりの前にひろがった暑い夏の物語。


主人公の花ちゃんは、福岡県民。
だから方言も福岡弁。(実際の福岡県民で若い子はこんなに方言はつかわない)
sonatineは、熊本県民なので、だご汁やいきなりだんごという言葉に大いに親しみを感じました!
だご汁はそこまで好きじゃないけど、いきなりだんごは大好物です。
いきなりまんじゅう、いきなりだご、という人もいます。
なぜいきなりなのかは、わかりませんが、とてもおいしいです。
私も、県外から来た友達に勧めて食べてもらったことがあります。

さてさて、精神病患者な彼らの脱走劇はのんびりしている。
病気の症状に苦しみながらも、のんびりのんびりな雰囲気。
正直、方言丸出しの文と、大きな展開もないストーリーに飽きたなぁと思った前半でしたが、後半は面白かったです。
特に何があるってわけじゃないけど、
「ずっとこのままではいられない」
「帰らなきゃ」
となんとなく思ったのは、満足いくまで逃走したから。
ただ、そこにいるのと、納得してここにいるのとは違う。
病院に戻った彼らに待つのは、楽しくもない病院生活。
この経験で、早く退院できたらいいなぁとおもう。

彼らの逃げているのは、病院、家族、警察。
だけど、未来への不安というのもある。
未来なんていらない、といいながらも少し先の自分、うんと先の自分を想像しては不安になる。
それは、精神に病を抱える人だけじゃなくて、みんな一緒だと思う。
というか、明らかに病気をもっていなくても、みんな精神を病んでいると思う。
偏っているんだと思う。
じんわりと自分の気持ちと向き合わせてくれた本です。

どうして絲山さんは、こんなにサラリとうまい具合に書くかなぁ。
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