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カタブツ

カタブツカタブツ
沢村 凛

講談社 2004-07
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地味でまじめな人たちにスポットを当てた短編集。
そのどれもが、ひょっとしたら自分も・・・と親近感を持てるカタブツたちがせいぞろいで、さ。
あとがきにもあるのですが、

まじめな人は不器用だ。


不器用不器用不器用・・・
好きにならないはずがないっ

6つのお話は、それぞれ違った不器用さカタブツさがあって面白かったheart.gif

ので、詳しくご紹介しちゃいます♪

『バクのみた夢』
一目あったときから恋に落ちた二人は既婚者。
お互い家庭が大事だけど、どうしても会わずにはいられない。
誰にも迷惑をかけたくないからとカタブツなふたりが出した決断は、どちらかが死ぬしかない。

(-v-)57.gif
まじめすぎるカタブツさに、本人たちは真面目なんだろうけど笑いが。。。
微笑ましいなぁ~。
会話も真面目なだけに、笑ってしまう。
大の大人が真剣に、初恋をしているのがかわいくてかわいくて
会わずにはいられない、って気持ちわかるなぁ~。
会ってなにをするでもないのに、こういうのを恋に溺れるっていうんだろうか。
最後のオチはない方がよいけれども、心温まる不器用さんの話

『袋のカンガルー』
亜子は、彼氏ができてもすぐ別れる。
別れたら、主人公の男「ケイちゃん」に重いくらいに依存する。
ケイちゃん、は亜子を疎ましく思いながらも突き放せない。
もうこの男に何を言っても無駄だ。
二人で堕ちていけばいい55.gif

『駅で待つ人』
これは、1つだけ誤って入っちゃったお話ですね(笑)
こいつを不器用の部類に入れてはいけないと、著者も言っておりますので、不器用もどきと思って、お読みください。
待ち人が好きな、主人公の男の、一人称で繰り広げられる、ある駅の待ち人を観察するお話。
待ち人の一喜一憂する顔に美徳を感じる、男。
彼の敵は携帯電話。
メロスのたとえ話がおかしい

「そりゃあ、便利ですよ。便利だけど・・・・。考えても見てくださいよ。メロスとセリヌンティスが携帯電話を持っていたとしたら。」



ロマンもへったくれもないですね
にても、普通の地味な男の趣味をここまで興味深いものにしちゃうなんて、すごいなぁ
sonatineも人間観察は好きなほうだから、少しだけ共感しちゃった。
される方は、たまったもんじゃないだろうけどね。
この男、きっと根暗だと思われる。

『とっさの場合』
とっさの場合。
急に車が飛び出してきたら。
彼氏の浮気現場を目撃したら。
大地震が起こったら。
予期せぬ出来事に、あなたは適切に対応できる自信がありますか?
主人公の女性は、強迫神経症の持ち主で、わが子が死ぬ夢を見ては、不安にぐるぐるしてる主婦。
こんな自分は主婦失格なのかしら?ピンチに私はちゃんと対応できる?
そんな不安をイメトレで克服するお話。
最後はみごとに決めてくれたね
ちょうど、sonatineの知り合いに強迫神経症の人がいて、悩みを相談された後だったんで、こういう世界なのねぇ、うなりつつ読んでました。
自己治療せず、きちんと病院にいきましょう
こんな不安、誰しもあるんじゃないかしら?
私も自信ないし。
誰しも病んでいるんだ、という話には納得した。
それが日常生活に支障をきたすかどうかが病気か否かの違い。
この話は読み応えがありました
最後の展開は想定外

『マリッジブルー・マリングレー』
つくづくタイトルのつけ方にセンスを感じます。
映画で、音楽がピカイチだとはずれがないように、本もタイトルがいいとハズレがない、とsonatineは思っています。
結婚を控えた男性。
すっごく好きな人ではないけれど、控えめな人と地味な僕が堅実に生活していく方があっている、という決断にいたったのである。
結婚は愛じゃなくて、縁。
そういう考えもありかもしれない。
けど、愛がなければsonatineは結婚できません
彼は3日間、空白の時間がある。
事故があった前後が記憶喪失なのだ。
だからといって、日常生活に支障はない。
と、思っていたんだけど、話は意外な方向に。。。
読者をあっちこっちに迷わせて飽きさせない展開。
結果はどうなるの???
わからーん

『無言電話の向こう側』
主人公の男性には、仕事仲間の自信家の友達がいる。
周りは付き合いにくいというけれど、彼はそこが信頼できると思っている。
しかし、その友達の意外に冷たい過去を知ってしまい、無言電話の向こう側の彼の世界に入り込むことになる。。。
よっぽど彼の性格に惚れ込んじゃってますね
熱すぎる男の友情
嫌いじゃないっ
きっと、あのラストから、彼は友達のことがもっともっと好きになっただろうな。(BLではありませんが)

この短編集って、最初と最後のラストが爽快なんですよ
だから、トントントンって読めました。
んで、客観的に人を見たところから書いてあるから、その中に自分を見ている気がしてドキリとしちゃう。
あとがきを読んで、この著者の方がますます好きになっちゃった。

真面目にコツコツとやれば報われるほど世の中は甘くない。
滑稽さも含めて、敬意をこめつつ、お届けしたしだいです。


まさにその通りですね
真面目な人は要領悪い。真面目な人は滑稽だ。
真面目な人は応援したくなる。

6つの真面目さんのお話。
その中に自分も誰かもいて、
もしかしたらみんな世の中は不器用さんなのかも・・・と思いました。
そう考えると、嫌いな人も不器用だから嫌われるのであって
違う視点から見たら短所もかわいく見えて
いろんな人がいて、いろんな視点があるからこそ
人間は面白いんだよ、ってまた本に教えられました。
この記事へのコメント
sonatineさん、こんにちは!
今年もどうぞよろしくお願いいたします♪

なかなかブログ更新出来ていなかったのですが、久々の感想アップ、読みに来て下さって嬉しかったです。
ありがとうございます!

『カタブツ』すごく良かったです。ミステリ?サスペンス?と言うようなスリリングさもあって予想以上の面白さでした。
sonatineさんの感想読ませてもらってまた再読したくなっちゃいました(*^-^*)
リサ | URL | 2009/01/16/Fri 16:55 [EDIT]
リサさん、お久しぶりです~。
こちらこそありがとうございます!
カタブツ、いろんなジャンルがあってワクワクしましたよね。
真面目な人たちにスポットをあてて、表紙も地味なのに予想以上に面白かったです。
sonatine | URL | 2009/01/17/Sat 14:28 [EDIT]
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