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クローズド・ノート

クローズド・ノートクローズド・ノート
雫井 脩介

角川書店 2006-01-31
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<評価>
かなり好き20060517191140.gif

<ストーリー>
のんびり屋の香恵は、しっかり者の友達に囲まれる大学生。
平凡な日々の中に、友達の留学、恋愛に迷ったとき、前の住人の忘れ物のノートを手にする。
そこには、教師として不登校、授業などひたむきに子供の教育に注いだ女性の姿があった。
恋愛、生き方、仕事に対して自分の生活とリンクする彼女の姿は、香恵の生活を少しずつ変えていくーーー。

<感想>
縁を感じるお話でした。
店員とお客さん。
前の住人と今の住人。
ただの通り過ぎる人でしかなかったはずの人たちが、
縁をきっかけに関わっていく。
特にノートの持ち主と香恵ちゃんの出会いは、出会うべくしてであった、と言う印象が強く残る。
彼女にとってノートの持ち主「伊吹先生」は、彼女の理想とする姿で、
これからの彼女の進む道を照らしてくれるだろう。

詳しい感想はコチラ

まず、主人公の香恵ちゃんのボケっぷりがいい。
万年筆の試し書きに「人間」て書いて慌てちゃうところとか、デートする前に盛り上がって、実際のデートで「あれれ?」って思ったり。
だけど、友達をとても大切にする子で、譲らないところは譲らない。
そんな姿勢がとても好感が持てた。

伊吹先生の筋の通った教育論も聞いていて、とても気持ちがいい。
意見を言うときに、「○○さんと同じ意見です」と言う子が多い。
それについて伊吹先生は、

自分もいろんな才能を持った人に尊敬や共感をするし、それを自分の中に取り組むことで心が豊かになっている。
自分だけの意見を言うなんて、育ててあげたい力の一部でしかない。
同じ意見です、と言われた子は嬉しいかもしれないし、二人の距離が縮まったりすることだってあると思う。


人の意見にながされやすい香恵ちゃんだけど、他人の意見に共感できる豊かな心を持っているんだーっと気づく。

不登校、クラスの活気、けじめについて教師として一人一人と向き合う伊吹先生。
特に、不登校になった君代ちゃんの話には、共感を覚えた。
sonatineは、学校が大嫌いだった。
だから気分が悪くなったりずる休みした。
その理由を一言で言うなら、君ちゃんと同じ「居場所がない」ということだった。
居ても居なくてもいいんでしょ。だったら居ないほうがみんな清々するでしょって思ってた。
そんなとき、先生は電話をかけてきてくれたり、みんなでマイムマイム踊ったり、イラスト大会をしたり、いろんなイベントを考えてくれた。
イラスト大会の時のマンガの絵を描いたときの誇らしさは今でも忘れない。
伊吹先生とその先生が重なり、とても懐かしい気持ちになった。
ひとり一人を見てくれて、長所を探すのが得意な先生。
子供たちのことを考えて、クラスの活気、授業のおもしろさ、けじめなど教師として真剣に取り組んでいる伊吹先生。
でも、私生活では恋に臆病、でも頑張り屋な70点の女の子。

ふくらんだ気持ちの重さに耐え切れなくなってて、隆に半分くらい渡したくなってる。
隆もそんな重いもの受け取らないよ。
ふくらんだ分は自分の責任。
自分で持つ。
重いけど、重そうな顔はしない。


自分の責任かぁー、なるほどuna.gif

この本のよさを語るならば、ネタはベタだけど、それに縛られずに素直に読んでもらいたい。
子供のときに感じた、楽しさ、悲しさ。
大人になった今、感じる不安、周りへの不満や期待。
そんな葛藤する姿に伊吹先生が、メッセージを残してくれているから。
この記事へのコメント
こんばんは
遊びにきてくださって ありがとうですヾ(o´ω`o)ノ
実はFコースも読んじゃいました(^^;
そして同じような感じでボーっとしてしまった私・・
何も残らないけれどすぐに読み終えることができたので
まあいっか・・って感じでした

昨日このクローズド・ノート読み終えました
よかったです
伊吹先生に会いたいなあって私も思いました(゚ー゚)(。_。)ウンウン

TB今回はできるでしょうか・・ドキドキ
まめころりん | URL | 2006/06/05/Mon 19:36 [EDIT]
        il||li _| ̄|● il||li

できませんでしたヽ(;▽)ノ アハハハハ
まめころりん | URL | 2006/06/05/Mon 19:37 [EDIT]
残念(;_;)
でもコメント残してくれてありがとうございましたhttp://blog7.fc2.com/image/icon/i/F9CE.gif" alt="" width="12" height="12" class="emoji">
そっか~AもFも余韻がないけど読みやすかったんですね。

発想はかなり好きなんだけど、文章力とサプライズ、用意してほしいですね。
今のとこ、本は増えてるけどパワーアップしてる感じはないですねぇ。
sonatine | URL | 2006/06/06/Tue 01:36 [EDIT]
sonatineさん…こんばんは。
私の中では雫井さんといえば『火の粉』だったので
この本はびっくりでした。
次はどんな本になるんでしょうねー。
ユミ | URL | 2006/07/19/Wed 22:46 [EDIT]
ユミさんTBありがとうございます。
火の粉、買ってずいぶんたつのですが、まだちっとも読めてません。
違う雫井ワールドを今度こそ!といつも思うのですが。。。
sonatine | URL | 2006/07/21/Fri 18:56 [EDIT]
こんにちは^^
TBさせていただいたのですが、今度こそ反映されたでしょうか・・・。
私もカナリ好きです。
素敵な作品でした~
まさか万年筆の事があんなに細かく書かれているとは思わなかったので、びっくりしましたが^^;
伊吹先生のような先生がたくさんいたらいいなぁと思いましたねぇ。
現状が分からないのですが・・・。
香恵の性格も、結構好きでしたね。
苗坊 | URL | 2007/01/10/Wed 13:29 [EDIT]
こんにちは。TB反映されていないみたいですいません。
何でだろう。
コメント残してくれてありがとうございます。

私も万年筆なんてさっぱり興味がなかったので、戸惑ったんですが読んでいくうちに「一本くらい欲しいんなぁ」って思うようになりました。
伊吹先生、素敵でしたねー☆
sonatine | URL | 2007/01/13/Sat 00:50 [EDIT]
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クローズド・ノート/雫井脩介
あの『火の粉』の雫井さんだよね?思わず装丁を確認するほど。180度向きの違う切ないラブ・ストーリー…だなたぶん。この物語ができるまでの心情があとがきにしたためられているので必ず本編読了後に読んでください。香恵は文房具店のバイトとマンドリンサークルに明け暮れ
ひまさえあれば 2006/07/19/Wed 22:40
クローズド・ノート 雫井脩介
クローズド・ノート香恵は大学2年生。文具店でアルバイトをしている。バイト先での万年筆フェアの時に出会った飛石隆作という男性の事が、気になるようになっていた。彼と再会してから、香恵は彼に近づこうと努力するようになる。前向きになれるようになったのは、....
苗坊の読書日記 2007/01/13/Sat 08:51
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