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SWITCH / さとうさくら

スイッチスイッチ
さとう さくら

宝島社 2006-04
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<評価>
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<ストーリー>
晴海苫子26歳、フリーター、そして処女。人とうまくコミュニケーションをとることができず、簡単なバイトでさえもクビになる始末。
そこそこオシャレだけど、彼氏なし。
出版社に勤めることを夢見て就職活動をがんばったが、どれもうまくいかず、かといって適当に働くこともできない。
彼女は首の後ろのスイッチを押して、嫌いな人、目障りな人、消してしまいたい人、自分自身を消そうとするクセがある。

<感想>
日本ラブストーリー大賞の審査員絶賛賞受賞作品です。
これ。。。ラブストーリーなのか???
確かにラブもスパイス程度にあるけど、人生に迷ってる若者の姿をリアルに現した小説でしょ。
さよなら、スナフキンと似てるんだけど、SWITCHの方が断然好み

10代に乱れた性を経験した女が偉くて27歳の処女が恥ずかしいって何を根拠に言ってるわけ?
モテる、彼氏がいる、ブランドを身に着けることに重点を置かれた風潮。


あとがきの柴門ふみさんのコメント、私もヒシヒシと感じます。
そうは言ってもね、やっぱり焦るし、流行にも流されるんです。
定職についていなければ、「楽でいいね」って言われるけど
それでもフツウに生活してる人が羨ましくなったり、劣等感を感じたりストレスたまるんですよ。
私も少ない期間ではありますが、プーの時期があって、
テレビで新社会人の話題が振られると、肩身の狭い思いをしてました。

スイッチ
私の思春期の人間不信のときなんて、体育館で全校集会があってる時に
あーみんな死んでくれたらいいのに!と思っていた。
こういう気持ちを持つのは異常なことだと思っていた。
いや、確かに異常なことだけど、そう思ってる人間がいるということが意外だった。
フリーターのイメージってマスコミがあおってる事もあって
ものすごく軽いのが社会のイメージとしてある。
でも実際、学生時代の真面目で努力家で夢を持って進学したはずの友人たちが、努力して、挫折してフリーターになったり、妥協しながら働いてる。
そういうフリーターの方が周りにはるかに多い。

何を望んでるのか、はっきりわからない。
求めてるものは曖昧なのに、拒絶するものばかりが明白。
批判することはできるのに、自分にないものを持ってる相手が羨ましくて妬ましい。そんな自分が大嫌い。
これって、モラトリアム状態じゃないですかね?


●「やりたいことなんて、やれることからやればいいじゃない」
→「悩まないのが正しいんですか?」

●結衣の笑顔は誰とでもうまくやれるという自信に満ちていた。
→人に長所しか見せない結衣は、きっとセックスが下手だろうと、処女の苫子はなんとなく思った。

●昔からわりに間が悪く、人が軽々と越えられるところで、いちいち引っかかり、ぶつかっていた。
→不器用な人間が好きだという人は多いが、誰も実際、そういう人になりたくはないだろう。

そういう他人に対する突っ込み(やっかみとも言う)も、すごく共感できました。
結構分厚いですが、読むのはあっという間。
そして、近い近いと思っていた彼女の性格はラストへ向かうにつれ、
シンプルになり、自分と離れていってるように感じた。
それがちっともいやじゃなくて、彼女の成長なのかな、と思う。
私は川瀬くんがものすごーく好きになりました
んで、NGなタイプは結衣と高津クン。
この作家さん、すごく好みでした。
現実にフリーターらしいのですが、この作品だからここまで書けたのか。
それとも、才能のある方なのか。
次回作がとても楽しみです


追伸
amazonのレビューがめっちゃ評価高くてびっくりしました。
でも、読んだら納得できるはず!!!!
ものすごく爽快!という話ではないけど、ほどよい快さとものすごく共感と懐かしさを感じる作品でした。
読みやすいし~。
帯が内容より軽い感じがするので、あまり帯びは信用せずにまずは読んでみてください(^^)
この記事へのコメント
こんにちは♪
sonatineさん、こんにちは。はじめまして、Sachiと申します。

先日はうちの方にお越しいただき、コメントくださりありがとうございました!
そしてお返事が遅くなって申し訳ありませんでした。m(__)m

TBがうまくいかなかったとのことなので、こちらからTBさせていただきましたよー♪

この本は本当に痛い小説でしたね。共感できる人とできない人と、はっきり別れる本なのではないかと思います。

そんな中で同じように小説に共感し、さらにわたしの感想にも共感いただけたというのでとってもうれしいです。(*^^*)

わたしもsonatineさんのご感想には深く共感しました。結衣と高津クンはわたしもNGです~。

ちなみに、『さよなら、スナフキン』も持っているんですが未読なんです。似ているんではこれを機会に読んでみようかな。(^^)
Sachi | URL | 2006/10/05/Thu 22:39 [EDIT]
Sachiさん、TBありがとうございます!!!
共感していただいて嬉しいです☆

さよならスナフキン、のほうがどうしようもないダメダメっぽさがあるので、Sachiさんもこういう人いそうと納得していただけるのではないかと思います。
(SWITCHの方は何気に世間と離れた感じがしない描写がチラホラありましたもんね)

でも、私はSWICHの主人公の方が好感が持てて好きです。
sonatine | URL | 2006/10/06/Fri 10:28 [EDIT]
こんばんは、sonatineさん。
主人公を取巻く脇役のキャラが良かったですね。
それが、物語をうまく締めているような気もしました。
でも、こういう女性は多いんでしょうか。
モンガ | URL | 2006/12/11/Mon 00:03 [EDIT]
ここまで極端ではないかもしれないけど、理想と現実に苦しんでいる描写は、自分!?って思うくらいでした。

私の周りにも、夢をもっていてもなかなか就職が見つからず希望とは違う道を選び、これでいいのかなって悩んだり、周りと比較して苦しんだり、自分を責めたり…というのは多いです。

ある程度、年齢が落ち着いたり家庭に入ると気持ちが固まるのかもしれませんが、守るものがない自分だけの人生を生きていると気持ちが不安定になりますね。
そういう心の迷いをうまく表現していたと思います。
sonatine | URL | 2006/12/11/Mon 00:17 [EDIT]
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