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きみの友だち


重松 清 / 新潮社
Amazonランキング:32737位
Amazonおすすめ度:


<評価>
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<ストーリー>
恵美(きみ)は交通事故で松葉杖が不可欠になった。
平凡だった学校生活は大きく変わり、友達は離れていった。
きみは体が弱くておとなしい由香ちゃんと友達になった。
きみと由香ちゃんと、周りの人の友情をめぐるお話。

<感想>
冴えない人、地味な人、卑怯な人。
普段スポットの当たることのない存在。

重松さんの作品を読むと、自分の人生を生きる、ということの大切さ、楽しさ、生きにくさ、強さを感じる。
どんな人も主人公になれるんだなーと重松さんのすごさを改めて感じたし、自分だって主人公になれる、という希望もわいてくる。

これ、学生時代に読みたかった。
もちろん、今でも読めてよかったと思う。

どの話も、とてもよかったし目にしてきたことばかり。
あーこういうことあったなぁ。苦しかったなぁ
主人公たちと胸をズキズキ痛ませたり、安堵したり、懐かしくなったり。やはり重松はいい。今回もホロリときた。

印象に残ったのは、恋人に夢中な親友をもつ人の話。
私、こういう人の神経がまったくわからないんですよ。
友だちにこういうタイプの人はいないんですが、友達の友だちになると
こういう人が出てくる。
なんでここまで自己チューになれるのかもわからないし、
そんなことしてたら友情が壊れるってこと、ちょっと考えたらわかるだろコラ
仮に、そういう友人がいたとしたら、私もあんまりなんで?って言えないタイプ。
心の中で怒ってるのに、怒ってる感情を受け入れられない。
この人の結末は、どうなったのだろう?
気になる。。。

それと、最後の結婚式の話。
これはいらないと私は思う。
通りすがりの弟の先輩とか呼ばないでしょ
無理やりなハッピーエンドなんていらない。
今出した答えが、そのときの真実だと思うから。
いらない、と思うんだけどすごく印象的な言葉があった。
ライバルで親友のブンとモト。
そんな二人は進路で離れる。
変わらない友情を信じる二人に、語り手である僕は

これから、きみたちは少しずつ離れていくんだ。


とそっと思うところが何より印象に残った。
どんなに仲良くても、たくさんの時間を共有しても
道はいつか分かれる。
寂しい。つらい。不安。孤独。
大好きで仲のよい友だちと別れ、自立していくことは
親子の分離不安とよく似ている。
これからは、真横で並んで歩くというよりは、
歩いた先で時々合流する、といった感じかな?

重松さんの作品って、正しいと思う。
その正しさって、模範的という意味じゃなくて自分で納得した答えだから正しい。
いいな、面白いなと思う本に出会ったとき。
ビールを飲んで「最高!」と叫ぶ気持ちに似ているなぁと思う。
重松さんの作品を読むとそんな気分になる。

さぁて次はこれも読みたくなってきたぞ
その日のまえに その日のまえに
重松 清 (2005/08/05)
文藝春秋

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この記事へのコメント
こんばんわ^^カキコありがとうございました。
最後のシーンは嫌いじゃないですけどね。
私もその台詞は印象的でした。
これから歩いていく未来で時々合流するって、素敵な表現ですね^^
私もそれが理想です。
しばらく会っていなくても、仲が良かったころにすぐ戻ったりできるのが、いい友人関係なんじゃないかなと思いますね。
苗坊 | URL | 2007/02/17/Sat 21:23 [EDIT]
こんばんは。sonatineさん。
重松さんの作品って、ビールを飲んで最高!!っていう気持ちと似てる・・・うんうん。その気持ちよーくわかります。

嫌なことは、とことん嫌な気持ち描いてある事が、ある意味余計に共感を呼ぶのかもしれません。
この作品も、そうでした。
ゆう | URL | 2007/02/17/Sat 21:33 [EDIT]
コメントありがとうございます。

苗坊さんへ

私も学生から大人への変化って、会う時間じゃなくて価値観の方が重要な気がします。
仲のよい人と過ごす時間は、何倍も素敵な時間になりますしね☆
でも仲のよい友だちとはちょこちょこ連絡をとりたい派なので、私はメールをマメにしたり、多少遠くても会いにいったりします。

ゆうさんへ
嫌なことはずんずんと落ち込む。
それが子供なら子供の視点。大人なら大人の視点。
いろんな見方ができるのはルポをやっていらっしゃるからかな?と思いました。
本好きにはビールのたとえがよく似合うなぁと思って書いてみたのですが、共感してもらってうれしいi-175
sonatine | URL | 2007/02/17/Sat 21:45 [EDIT]
私は最終章大好きなんですよ~。あの意地っ張りで斜に構えてた恵美ちゃんが大人の女性になって、それでもどやっぱり恵美ちゃんで、小学生~中学生だった子達のその後が見られたので、なんか好きなんですよね~。

あと、私も「これからきみたちは少しずつ離れていくんだ」って読んだ瞬間ストンと入りました。
そうなんですよね。どんなに親友でも、時間や環境というのは同じようには共有できないものなんですよね。
これから彼らが迎えるであろう現実を思うと、妙に寂しく感じました。それがまた現実に起こりうることだから。
じゃじゃまま | URL | 2007/02/18/Sun 21:33 [EDIT]
こんばんは!
TB&コメントありがとうございました。
恵美などの主要人物以外にもスポットをあてていて、自分自身を重ね合わせたり、ああこういう子いたなぁと思ったり、ちょっと懐かしかったです。
最終章のあの言葉は、淋しさも感じますが、「歩いた先で時々合流する」という考え方とても素敵ですね♪
エビノート | URL | 2007/02/18/Sun 23:23 [EDIT]
じゃじゃままさんへ

最終章は好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
「これから君たちは・・・」のところ。
そうそうストン!まさにストンです!!
現実にありますもんね。今でも寂しい気分になりますもん。

エビノートさんへ
素敵だなんて、えへへへへ。嬉しいです♪
私も懐かしさにいっぱいになりました。
友達の形って人それぞれだけど、きっと個々に「この子私に似てる!」っていうのがありそうですね。
sonatine | URL | 2007/02/19/Mon 21:52 [EDIT]
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