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一瞬でいい

一瞬でいい 一瞬でいい
唯川 恵 (2007/07/20)
毎日新聞社

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<評価>
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<ストーリー>

1973年11月、浅間山での出来事が18歳の二人の少女と一人の少年の運命を変えた。
事故の重みを胸に秘め、大人へと成長してゆく三人。
著者が自らと同年生まれに設定した主人公たちの18歳から49歳までの人生の軌跡を描く、
すべての世代に贈る31年間のラブ・ストーリー。



<感想>
すごい・・・。
唯川さん、こんな話もかけるんだ、と言うのが正直な感想です。

「若い頃はとにかく答えがほしかった。答えがない生き方なんて、不安でできなかった。」
「じゃあ今は?」
「答えなんかないってわかったよ。もっと言えば、答えなんか求めるから不安になるんだ。ただ、生きればいい。生きられるうちは、それだけでいい」


「大切なものは、何だって時間がかかるのよ」



3人の登場人物たちが懸命に生きたそれぞれの人生が描かれる。
人との関係や環境は時間とともに変化していく。
妥協できない人がうまく折り合いをつけれるようになったり、
許せないと思っていたことが許せるようになったり。
大人になると、だんだん角が取れてまるくなる、ってこういうことなんだろうな、と思いました。
(取れない大人も多々いますが)

その半面で、当時の恋心を忘れきれず、本能的に相手を選んでしまう。
これって、現恋人からすればやりきれないですよね。
どうやったって、過去の思い出や本能には勝てないですから。
こういう相手を選ぶとやっかいです。

人を好きになること、愛すると言うのは包み込むことだったり、
すべてが愛しく思えたり、癒すことだったりいろんな形がある。
自分を守るために逃げる=愛、というのも現実にはあるけど、
傷を舐めあうだけでなく、尊敬やドキドキ感、魅力。
一方だけじゃなくて、多面的に見て魅力的に映るパートナーを選びたい。
じゃないと浮気に走ったり、長続きしないんじゃないかな、と感じた。

人を愛することが、何よりもその人の幸福を願うことであるなら、自分は、自分の幸せにしか頭になかった。創介というより、創介を失うことで、手に入らなくなる自分の幸福ばかりを考えていた。
私はどこで間違えてしまったのだろう。
人生をどこまで引き返せば、愛し方を思い出すことができるのだろう。



恋愛っていいなぁ、って思ったフレーズ。
恋愛してるといろんなことを考えさせられる。
自分のいい面も悪い面も、いいようのない幸福感と自分に対する幻滅とか。
恋愛でしか得られない自分との向き合い方がある。
きっとこのフレーズも恋愛してなかったらでてこないですもん。

私は愛し合ってる二人が、タイミングがずれたり、環境から別れたり、うまくいかない話が嫌い。
好きならどこかでつながってほしい。
諦めないでほしい。

そう思っても、時間の流れとともに、人の心って変化するんだなぁ。
折り合いをつけることができるようになるんだなー。
そう思うと切ない。
やっぱり、これがベスト!と思えるものを選んで生きたい。

登場人物たちは、過去に縛られながらも今を懸命に生きる。
先のことは考えられずに。
それでも人生に結末はある。

400ページを超える長編でしたがホントに一気読みでした。
男性にも女性にもオススメの一冊です。
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