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治療島

治療島 治療島
セバスチャン・フィツェック (2007/06/21)
柏書房

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ベルリン市内に開業する有名な精神科医ヴィクトル・ラーレンツ博士の12歳の愛娘ヨゼフィーネ(愛称ヨーズィ)が、目の前から忽然と姿を消した。診療所すらも畳み、死に物狂いで捜索する父ヴィクトル、それでもなお、娘の行方は一つの手がかりすらつかめなかった。
失踪から4年後、失意の底に沈むヴィクトルは、気持ちの整理のため、北海にある小さな島、パルクム島の古い別荘に引きこもっていた。そんな彼のもとへ、アンナと名乗る美しい女性が訪ねてくる。自らを統合失調症だと言い、ヴィクトルの治療を求めて自分が悩まされている妄想について語り始めるアンナ。それは、ヨーズィによく似た少女が、家族の目の前から突然姿を消す物語だった物語の誘惑に抗しきれず、二人だけの治療を開始するヴィクトル。しかしそれは、吹き荒れる嵐の中ではじまる、不気味な≪治療≫への入口なのだった。



<評価>
20060623215859.gif

<感想>
ダ・ヴィンチの11月号にプラチナ本として紹介してあったのでよんでみました。
たしかに評判通り一気読み。一気読み以外ありえない。
この本は絶対スピード勝負。
分割読みなんてしたら、面白さ半減ですね。
私、洋書は入り込みにくくて本当に苦手なのですが最初っからスムーズに入り込めました。
読んでも読んでも、不安。
登場人物すべてが怪しく感じる。主人公の見ている世界さえも怪しい。
最後に近づくにつれて普通は抽象だったものがパっと開けるんだけど、
この本は最後に近づくにつれてどんどん不安になっていく。
いや、なんとなくねネタは予想つくんだけど・・・。

大部分の幻覚はただ単に、自分は無能で邪悪で生きる価値のない人間だという意識を患者に植え付けるためだけに出てくるのだ。



このフレーズが一番印象に残りました。
無から悪を生み出し、自分自身を傷つけるために自分自身の頭を使っていく。
想像できない地獄だろう。
自分で自分を苦しめる、と言う言葉があるけど、病的なもの以外ならば
冷静な自分がいる。
助けてくれる人や信用できるひとがいる。

精神の病、というのは本当にひとりぼっちなんだな、と思った。
同時にそのひとりぼっちの世界から救い出す精神科の医療チームは
すごいなぁと思った。

正直面白いか面白くないかと聞かれると、そこまで面白いとは思わなかったんだけど、一気に読ませる力はものすごくあります!
この記事へのコメント
はじめまして。
TBさせていただこうとしましたが、失敗してしまいました。
ダ・ヴィンチでプラチナ本と紹介されていたのですか。
読ませる本だとは思いますが、それほど面白いかと聞かれると答えに困りますよね。
私は「真実であってはならないことは真実ではない」というような言葉が印象的でした。
これも心の病に起因していたのかしら。

カクテキ | URL | 2007/10/29/Mon 11:29 [EDIT]
こんにちは&はじめまして。
コメントありがとうございます。
この本は他のブロガーさんの感想を目にした事がなかったので嬉しかったです(^^)

>読ませる本だとは思いますが、それほど面白いかと聞かれると答えに困りますよね。

そうですね~。最後のタネがイマイチだなぁ。
それまでは読ませてくれるんですがラストにがっかりです。
でも結構ドキっとする言葉があって、哲学っぽいとこは読みがいがありましたね~。
また遊びに来てくださいね
sonatine | URL | 2007/10/29/Mon 14:51 [EDIT]
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『治療島』セバスチャン・フィツェック
「ご興味を持たれましたか? わたしを治療して下さいますか? もう先生のところに来ているんですもの」(本文より) 有名な精神科医で資産家のヴィクトルは、愛娘が四年前に原因不明の病気にかかり行方不明となってしまったために身を持ち崩していた。診療所も閉鎖して別
今夜、地球の裏側で 2007/11/07/Wed 18:03
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