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犯人に告ぐ


雫井 脩介 / 双葉社(2004/07)
Amazonランキング:22285位
Amazonおすすめ度:



<評価>
20060517191140.gif

<ストーリー>

連続児童殺人事件―姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の、劇場型捜査が始まる。



<感想>
雫井さんはこれで3冊目なんですが、こういうのを得意とされてる方がクローズドノート書いたら確かにファンは驚くわな。どっちも好きだけどアップロードファイル
私は長編ってあまり読まなくて、1ページにびっしりと書いてあるのを見て、
「読めるかなぁ・・・」
と不安だったんだけども!だけども!
一気読みしてしまいましたーグッド
雫井さんの圧倒的な筆力と、先の読めない展開に夢中になって、
読み終えてからも胸がドキドキしてなかなか寝付けませんでした。

こういう面白い話って一筋縄ではいかないアナザーストーリーが必ずありますよね。
たとえばこの犯人に告ぐ、は児童誘拐事件と同様にして内部密告・縦社会との戦いが絡んできて、非常にヤキモキさせられました。
実際にこういうのありそうだなー。
仕事の真髄を忘れて、自分の利益ばかりを考える奴。
責任転嫁して、体裁ばかりを気にする奴。
犯人逮捕が目的なのに、そういった内部との戦いの方が余計に主人公・巻島の神経をすり減らす。
本当は協力して、一番確実な方法をとらなければならないのに!
そういった上層部の奴らが、責任を逃れる術は知り尽くしていて、
しわ寄せとして被害者や部下に責任を押し付けるところが悔しい。
確かに巻島の謝罪会見は散々なものけど、本来なら曽根(上司)がとるべき行動で。
こういったことってあるんだろうなぁ。
警察の謝罪会見って現実に謝罪してるのは、
最終責任者じゃなくて責任を押し付けられた臨時責任者だったりしてアップロードファイル
んでもってマスコミとの兼ね合いも面白い!
片方が臨場感を出せば、片方は人情に走る。
騙されなければならない、と思いました。
マスメディア報道は、人間の常識論を出して同情をかけてくるけども
それを武器に何をしたいのか。
被害者の本意は犯人逮捕なわけであって、結果を求めてるわけです。
マスメディア報道は、私たちに共感を与えやすくするための様々なテクニックをもっています。
それを信じるな、ということではないけども、うのみにするなということです。
何が正しくて、何が求められていて、何が必要なのか。
それを見極めることは非常に困難なことです。
それは後々結果としてしか評価できないことかもしれません。
マスコミの怖さ、そしてそれを見極めようとする気持ちを持たなければいけないと思いました。

最後の展開は雫井さんが考える理想の刑事像なのかな、と思いました。
津田長の

痛そうじゃないから痛くないんだろうと思ったら大間違いだ・・・
それは単にその人が我慢してるだけですからな


にズキーン。

ラブあり、サスペンスあり、家族愛あり、人間愛ありの読み応え感たっぷりのすごく面白い作品でした。
ちょっと犯人についてはもっと掘り下げてほしかったなぁー。
あーでもそうするとこれ以上に大作に?かつストーリーが間延びする感もあってやっぱりこのまとめ方がベストなのかなー。
とにかく雫井さん、よかったです。一気にファンになりました絵文字名を入力してください

この本は図書館本だったんですが、段落ごとに誰かが“カギカッコ”をつけてたんですよ。
しかもボールペンでびっくり
これが読むときにすごく目障りで、マーキングするほど自分のものにしたいなら買えよ。
本を愛する人のすることじゃないって腹が立ちました`д´ pkk
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