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好かれようとしない


朝倉 かすみ
Amazonランキング:187154位
Amazonおすすめ度:



<あらすじ>
主人公の二宮風吹は、優秀な成績を修めたが自己主張するのを極度に苦手とし、派遣で家庭教師をしている。
赤面症で、理論は立派なものだが行動力に乏しい内向的な女の子。
そんな彼女が、鍵屋の男に恋をした。
果たして彼女の恋の行方はー?

<感想>
タイトルに一目ぼれ。

好かれようとしない。

何が?どうして?
読者の探究心、想像力を膨らませるうまいな~と思ったタイトルでした。
んで、読み終えた後、もう一度表紙を見る。
うん、納得。やっぱりいいタイトルだ。

私が考えたのは、素直になれない恋愛温度の低い女の子の不器用っぷりを描いた作品かなぁと思ったら、すごくいい意味で裏切られました。
生意気を言わせてもらえば、恋の面白さ、魅力を描いた作品。
主人公の風吹は赤面症で、消極的だけど、女を忘れない熟女二人と苦手だったベリーダンスと向き合うことで、「自分らしさ」「本当の私」について考える。
この熟女たちが曲者で、いい人でもない。

「好かれようとしないことよ」



熟女のアドバイス。
媚を売らずに、かといって小悪魔ブームのように相手を振り回すわけでもなく、自分の感情に正直であること。
それが時として、強く人の心を掴んで特別な存在になる。

一寸先は闇



風吹は、お客と店員とのやり取りの中で恋が芽生えさせるようなタイプではない。
主人公も片思いの相手も、地味でずば抜けた魅力はない。
正直、序盤は読むのやめちゃおっかなぁ~と思ったくらい。
でも、後半は楽しかったなぁ。
「特別」になることは「かっこいい」ことが必要なわけじゃない。
かっこ悪くたって、他の誰でもない自分を見せて惹きつけることがきっと「特別」なのだ。

小悪魔ブーム。モテビーム。
わがままがテクニックの一つにあるのは、あながち嘘ではないのかもしれない。
でもそれが有効かと言えば、「特別」に似た要素を持っているからであって、
ただ、ワガママをいうだけでは安っぽい女になると思う。

恋は落ちるもの。自分で選べはしない。そして、恋も人を選ばない。



恋の目的。それは両想い。
でももうひとつ目的を加えるとするならば、相手の心を揺さぶること。
たとえば、恋が破れたとしても相手にされないのと、自分のことで真剣に考え悩み抜いて実らなかったのとは全然違う。
相手の内面に深く自分がかかわれるかどうか。
それが恋愛の魅力でもあり、面白さでもあり、本質だと思った。
そんな恋をしてみたい。切に思った。

片思いの鍵屋さんのエピローグが章末ごとにのってるんだけど、主人公との温度差や環境の違いが浮き彫りになって、読むのが楽しかった。
早く読みたい!そう思って、ページをめくるスピードが上がったね。
アマゾンの評価が低いのは、この地味っぷりが好きか嫌いかに分かれるからだろうなぁ。
私は、確かに派手さはないけど、いろんな発見があって読み終わった後、幸せな気分になりましたアップロードファイル
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