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記憶が消えていく―アルツハイマー病患者が自ら語る

記憶が消えていく―アルツハイマー病患者が自ら語る記憶が消えていく―アルツハイマー病患者が自ら語る
一関 開治

二見書房 2005-09
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本書は「若年性アルツハイマー病」を患った北海道雨竜郡北竜町の元町長・一関開治の不安や戸惑い、妻や子への想いを綴った本である。若年性アルツハイマー病は、働き盛りの人が発症するという意味において、やりきれないものがある。経済的破綻につながることも多いし、将来の生活が壊れることもある。しかし最も残酷なことは「記憶が消えていく」ことだ。それは自分が自分でなくなっていくことにつながり、また家族も同様だ。夫が、妻が、父が、母が、記憶をなくし、遠いところへと去っていくような寂しさは言葉に尽くせるものではない。この病への正しい認識はまだまだ不十分だ。自分が病気であり、記憶が薄らいでいることも、できないことが増えていくことも、しっかりと自分で認識している。本書は現在も闘病中の著者による稀有の手記であり「本物の物語」である。そしてその物語に絶望はない。



私にとっては、いろんな可能性がある中での一番恐ろしい病気で、一番なってほしくなかった病気でした。


本文中の息子さんの言葉より。
この言葉、私もそう思います。
いろんな病気にかかるだろうが、この病が私は一番怖い。
自分自身を信用できない。周りも信用できなくなる。見慣れた世界が知らない場所のように感じる。
仕事柄、日々、目にする風景です。
時々、業務的にこなすだけの仕事になっているときがあります。
だからこそ、こういう本を読んで気を引き締めなければと思います。
社会へ当事者本人が認知症闘病記を語るというのは誰にでもできることではない。
アルツハイマーです、と勇気をもって発表してくれた人たちがいることで、
病気への理解、そしてケアの発達へと道は広がる。
だから社会参加をする、というのは自分の為でも社会の為でもあり、病気になったからゼロになる、というわけではないということを改めて実感させられる。
が、マイナスになっていくという現実も本書では書かれている。
頑張って生きてきた人たちが最後にどうして苦しまなきゃいけないのか。
生きるってなんだんだろう。
高齢者介護に携わってると常に思うことです。
もし、認知症にならなければもっと生活が豊かで幸せであったはずです。
もっと自分らしく生きていけたはずです。
なんで、なんで、ってこの病に対しては強く思います。
早く治療薬が開発されて欲しいです。

本書は町長をされていた本人と家族の声をもとに作成されてます。
この方は町長をされていたときに53歳の若さで発病。
その時の本人と家族の声を中心に書かれてます。

正直な感想としては、認知症は悲しくて恐ろしい病、というのと
それでもすべてを失うわけではないという、ちょっとだけアンバランスな感想を持ちました。
絶望と希望、みたいな。

その本の中にこんな言葉がありました。

「・・・私は、お母さんのことを忘れたくないのに、消えていきます。忘れたとしても、私の心のなかに残るはずです。そう思っていたいのです・・・」



忘れても心のなかに残る。
それは仕事をしていても目にします。
誰かはわからないけど、嬉しいとか。
でも、そうでないような気もするケースも目にしてきました。
心のなかに残る、という言葉がそうであってほしいなぁと思います。
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