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彼女が望むものを与えよ


松久 淳
Amazonランキング:370609位
Amazonおすすめ度:


「ひろこ」という名前の女性たちをめぐる男性の物語。
短編集のようでいて、つながりがあり、まるで長編小説のようにも感じられる。

途中から「ひろこ」は一人の女性を指していることに気づく。
彼女の過去、未来、現在を行き来し、彼女が男たちによってどう変わっていったかがわかる。
読み終えた後に、「ひろこ」の人生をもう一度振り返りたくなる。
もっと知りたくなる。
そうして、何度もページを読み返した。

地味で、自分でもブサイクでもない、「ひろこ」なのに、男たちが彼女に惹かれたのがなんとなくわかる。
(私の大ファンのブロガーさんもこう言ってることだし
そして女性は、体・男・家族に秘密を抱える彼女に少なからず共感を覚えるのではないだろうか。

この本は私の中で今年のベストワン王冠に入るかもしれないお気に入りになったが、
好みが分かれる本だと思う。

最初にお風呂に一緒に入るほのぼの夫婦の話でほんわかさせといて、次からはほとんど浮気や不倫の話が入ってくる。
それも、まるで社会において当たり前のように平然としているのである。
普通のようだけど、どの男たちも理不尽で自分勝手。
それに対して嫌悪感を抱く人には向かないかもしれない泣き顔

しかしタイトルを思い出してほしい。
「彼女が望むものを与えよ」
完全に彼女の勝ちなのである。
社会、恋愛・・・世の中の流れにのまれながらも生き抜いていくしたたかさをもった「彼女」は、
やはり最終的には勝ちなんじゃないかなぁと思う。
(勝ち負けの話ではないけれど絵文字名を入力してください

個人的に気になったのは「プレタオイルテ」というお話の社内の新人アイドル社員の話。

席に座った瞬間から僕は妙に気分が悪かった。
ひろ子はもちろんブサイクではなかったし、着ている服もそれなりに垢ぬけていた。
しかしどうしようもなく彼女からは、「自分を底上げしている感じ」が匂ってきてしまっていて、
僕はそれだけでうんざりしていた。



それはそれでひとつの才能のような気がしないではないが、
とりたてて美人というわけでもなく、とりたててプロポーションがいいわけでもなく、
とりたてて会話が面白いわけでもないのに、なぜか男たちがちやほやしてしまうタイプの女がいる。
おそらくそれは、その女の子の根拠のない自信に男がつきあわされてしまっている構図だと思う。
そういう女の子は、その自分メインでちやほやする男には鼻がきくから、そうでない男はまわりには寄せない。


この男と女のやりとりが面白い。
そこまで見抜ける男が世の中にいるかどうかは疑わしいが、こういう女は多い。
実は私もそのひとりだった。
1~2年前にモテ期がきて、そうすると自信がつき、モテオーラがでる、というのは本当で
美人な人よりモテたし、スタイルもよくないのにモテた。
おまけに性格も地味なのに、それがいいとほめられた。
この女の子ほど、計算高くはなかったものの、「あ、この人私のこと好きだな」とか
「この人は私に興味がないな」とかはすぐにわかるようになった。
その時のわたしに、よく似ている。
客観的にみると、こういう図だったんだろうなぁって恥ずかしくなった。
周りに惑わされずに、凛とした個を持てるようになりたいなぁ。
この大人な方の「ヒロコ」のように。


「浮気」「かけひき」「大人の恋」
自分とはほど遠かったり、価値観が違っても
本を読むことで、その世界を知ることができる。感じることができる。
苦いコーヒーのような「大人の恋」の物語を味わって、またひとつ世界が広がって見えた。

・・・あとは現実だな苦笑い
恋をするなら最後の話に出てくる中本君みたいな正直な人がいいな3はーと
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