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ブランケットタイム


損保会社に勤める27歳のOL・智子は、元同僚の亮とつきあって2年半。誰より背が高くて、誰よりやさしい亮だが、会社を辞めてフリーターとなり、職を転々としている。働くこと、愛すること―すべてに自信を持てない亮は、智子を抱けなくなって…。お互いを愛するあまり、臆病になり、遠のいてしまう。そんなふたりの行方を描く、もどかしくて切ない、大人のためのラブストーリー。


沢木さん、やっぱり好きです。大好きです。
文章読んで、いいなぁ、好きだなぁ、としみじみ思いました。
私のつたない文章では、この気持ちうまく伝えれないので、
ダヴィンチ1月号の福田麻由子ちゃんの言葉を引用させてもらうと、

例えば、2.1という数字の2はすでに言葉になっているんだけど、
0.2は形になっていない感情の部分。
それをたくさん手に入れたくて、私は本を読むんです。
だからストーリーなんてどうでもいい。


14歳なのに、すごい名言ですね。
そう、まさにそんな感じです。

沢木さんの描く人物はとても、真面目。
真面目すぎて、きれいすぎて、うまく生きれない人達を描いている。
それを自分に照らし合わせて、がんばれって声援を送りながら、励まされている。

羊たちは跳んだ。かわいそうなくらい必死に跳んだ。
・・・そしてついに失敗する。
・・・あいつは俺だ、と僕は思った。



期待されて、張り切って順調にいきかけたころに思いもよらぬ事態が起こる。
対応しきれず、いっぺんに信頼を失う。
そんな場面を想像するだけで、いてもたってもいられなくなる。



社会に出て、私もそう思いました。
勝手に期待して、勝手に裏切られたと思われて、人にずっと監視されて。
そういうのめんどくさい。全部、逃げたいって。
そういう時期を乗り越えたおかげで、周りの期待を気にしないずうずうしさを身につけました。
何度も、気の強い人は得だとか、世の中不公平と思ったけれど、やっぱり真面目で心がきれいな人が好きです。
そういう不器用だけど、一生懸命に生きている人が好きです。
そういう人を、愛情をこめて、ていねいに描ける作家さんだと思います。

携帯小説は、好きじゃないけど、スピーディで読みやすい点はいいですね。
私沢木さんの小説を最新刊→デビュー作の順で読んだんだけど失敗。
逆がよかった。確実に腕がアップしてるもの。
んで、短編よりも長編向きの作家さんと思います。

ただ・・・ストーリーにリアルさが足りないのは今後に期待かな。
実際、こんなに一途な男性いるのでしょうか?
こんなにできた彼女っているんでしょうか?
最後の展開は、むりやりまとめちゃった感があるし、ストーリーの展開はあんまり好きじゃないけど、
雰囲気が好きです。
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