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きりこについて


西 加奈子
Amazonランキング:22181位
Amazonおすすめ度:


きりこは両親の愛情を浴びて育ったため、自分がぶすだなどと思ってもみなかった。小学校の体育館の裏できりこがみつけた小さな黒猫「ラムセス2世」はたいへん賢くて、しだいに人の言葉を覚えていった。ある事件がきっかけで引きこもるようになったきりこは、ラムセス2世に励まされ、外に出る決心をする。夢の中で泣き叫んでいた女の子を助けるために…。猫を愛するすべての人に最新書き下ろし長編小説。



オススメ!!!とってもおもしろかった!

主人公は思いっきりブス。冒頭からいかにブスであるかを切々と語られてる。
しかし当の本人は両親からの愛情をたっぷり受けて、ブスなんか思っちゃいない。
幸せだった、自由奔放だった子供時代に別れを告げ、キリコは自分の「ブス」と葛藤する時期がきます。
猫の価値観、親の価値観、友達の価値観、それぞれ違ってみんなよくて、
もちろん、私だって私でいいじゃん。
そんなメッセージが伝わってきました。
西さんの本は何冊か読んだんですが、そのまんまでいいじゃん。
生きてればいいじゃん。
って生への肯定を感じます。さりげなく、そういうのを信条にされている方なのかな?と。

きりこは誰から見てもブスで、救い難い外見をしている。(猫と両親を除く)
だからと言ってそれに絶望するほど弱くもなく、自分を醜いと思ってはいない。
ここに現代社会とのズレがあるんです。

美しいものがよくて、美しくないものはよくない。
美しく努力することはいいことだ。


が、普通とすると

じゃあ美しいってなに?

と問いかけてくる。
そう突き付けられると自分の今持ってる常識がガラガラとリセットされる。
リセットはされるけど、やっぱり美しいことは得なことに変わりはないだろ?と自分の結論に達するのだけど、ブスのきりこはやっぱり幸せそうなのである。
最終的にルックスもない面も含めて自分なんだよ、と無難にしめくくってますが、
楽しんだもの勝ちなのかな、と!
他人を気にして、自分らしくふるまえないなんてソンソン!
気持ちが明るくなりました。
西さん、いいねぇ~うふ独特のゆるさが癖になりそうですハート
ルックスにコンプレックスがある人、猫好きな方、そうじゃなくても面白い本を読みたい人。
まんべんなく大プッシュな一冊ですグッド
この記事へのコメント
とても後味のよい作品でしたよね。
おまけに勇気付けられて(笑)
いろんな劣等感も、考え方次第では武器にもなりますよね(笑)
人間らしい生き方を教わった気がしました。
ゆう | URL | 2009/11/19/Thu 22:13 [EDIT]
こんにちは。
私もこの作品にはたくさんのことを教わりました。
今でも、美しいってなに?と自問自答することがあります。
とても好きな作品です。
sonatine | URL | 2009/11/23/Mon 18:02 [EDIT]
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きりこについて 西加奈子
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