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対岸の彼女


角田 光代
Amazonランキング:2768位
Amazonおすすめ度:


専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。


水曜日の神さまがサバサバと明るい角田さんだったから、
本書の重ーい話がつらかった。ギブアップしようと何度も思った。
でも、レビューで「年齢を重ねることの意味がわかった」とあったので、それがわかるまでは読もうと頑張った。
・・・頑張ってよかった。最後の最後でわかってきます。

本書がなんで辛いかというと、主婦の小夜子もバリキャリの葵も不幸ではないけど、
人に怯えている、高校生の感性から進めずにいる。
それが話の全般に広がり読んでいて、不安感を思い出させる。

私は、独身だから結婚した友達を羨ましく思うけど、結婚したらいいってわけじゃないよと
少し疲れた顔でその人は言われたことを思い出した。
結婚してもしなくても、ずっと生き方を問われ続ける。
人という頼りない絆に頼らなければいけない心細さを抱えながらも、
たとえつながりが途絶えてしまっても、別の誰かと絆を紡ぐことができる。
小さいけど、それは希望なんだなぁ。

・・・深い!これぞ直木賞。素晴らしいです。

水曜の神さまで旅と小説について書いてあったのですが、
旅と小説を切り離しても、旅は角田光代に大きく影響していて、
旅だけでなく、経験、他人との関係・・・それまでの人生が色濃く作品に表れていることに気付いた。
登場人物たちは、エッセイから見る角田さんの面影がチラチラと感じられる。
人生をかけて、全身全霊で書いているんだなぁと思った。

私はちょっと難解なとこもあったけど、読めてよかったです。
もう少し年齢を重ねたら、もっともっと違った見方ができそう。
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