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つむじ風食堂の夜

吉田 篤弘
筑摩書房
発売日:2002-12



★★★★★

そうだ、帰ってしまおう。

あまりにも早く走って通り過ぎてしまった時間や物や人たちを、もう一回、遠くからの視線でゆっくり眺めなおしたい。


デパートじゃなくて八百屋屋さん。パン屋さん。果物屋さんなど・・・。
ちんまりとしたお店の中にとびきりの職人さんがいる。
吉田篤弘さんの作品を読んでいると、懐かしくて、早く早くって急かしている時間を逆にとどまらせる。
それはきっと、こういうことなんだ。こういうことが書きたい人だったんだ。

広がる宇宙に果てがないなら今もないんじゃないか。
いや、確かに「ここ」はあって、他を愛しく思える。

この概念がすごくわかるようになってきました。
月舟町のように、自分にピッタリなものをチョイスしてくれる職人さんを発見できたらいいな~。
最近無性に、「行きつけのお店」が欲しいんです。
近くにあって、料理がとびきりおいしくて、雰囲気も、値段も自分の好みにぴったりなところが。
遠くのいいもの、新しいものに触れるたびに、楽しい!珍しい!と思う反面、それは日常にならない、マッチしてない違和感があって、戻りたいと思う。
それが私の場合、地元なんです。近所の店であり、本屋さんなんです。

帰りたい。戻りたい。そして、ここにいたい。
新しいものは、その気持ちをつよくしてくれる。
今あるものはベースで、新しいものはちょっとしたスパイス。
どちらも必要で、でも私は新しいものじゃなく、「ここ」に帰ってきたい。

私は、新しい何かに変わりたくないんだ。
変わらなくてもいいんだ。

今の自分の気持ち。望みをふんわり優しく表現してもらった感じ。
欲しいものがすべてあって、とてもよかった。
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