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シルエット 島本理生

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島本 理生

講談社 2004-11
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好きな人がいて、彼も自分のことを好きで、でも彼は自分には触れてくれない。
キスも、手を重ねることさえも。
それが幼いころのトラウマが残っていると知っている。
けれど、触れてほしい。すべてを受け入れてほしい。
できないから、二人は別れた。

ナラタージュよりズシンとは来ないけど、取り返しのつかない過去に思いを寄せる、という点でナラタージュの前編を思わせる本でした。
登場人物が、自分の環境にはない設定なので楽しく読めました。

あとがきに

他人というのは異物だから、絶対に溶け合うことのない部分がある以上、深く受け入れようとすると、どうしても苦しまなければならない。
その息苦しさや、それでもだれかを強く必要とする気持ちを、この本から感じ取っていただけたらうれしい


というのが書いてあった。
本にもあったけど、一人でいるのは簡単だ。
ある意味、人と深くかかわるよりも。
私は正直、自分のすべてをさらけ出して男性と付き合ったことがない。
最後に耐えかねて、ぶちまけて終わり。
だから長続きがしない。
他人を受け入れる、という点で、恋愛は友情とは違った醜さがあって、それをさらけ出すのができない。
でも、それは相手によるのではないかな、と思う。
きっと、まだそんな人に会っていないだけ。
私は私のペースであせらずにいこうと思う。

脱線してしまいましたが、タイミングのずれ、気持ちのすれ違いというのがこの話でうま~く描かれています。
確かにタイミングって大事。
でも、本当にまだ気持ちがあるのなら、今の恋人や周りの人を傷つけてでも貫くべきだと思う。
そうじゃなかったら、愚痴なんていっちゃいけないし、引きずっちゃいけない。
気持ちを引きずるって、とても残酷な行為だと思う。
でも、自分もそうしない確証なんてない。
だって、相手を好きな気持ちと、誰かから愛されたいという気持ちがどっちも欲しいとしたら、願わくば両方って気持ちあるから。
そんなことを、ぼんやり考えてしまう小説でした。

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌
この記事へのコメント
こんばんわ~。
久しぶりの島本さんでした。
やっぱり島本さんの作品は好きだなぁと再認識。
大きな展開はないんですけど、重みがあって惹かれます。
私はあんまり恋愛経験ないんですけど^^;
やっぱり全てをさらけ出しはしないですよね。
それだから、悩む事も多い。
そのあとがきには、なるほど~といわざるを得ませんね。
苗坊 | URL | 2006/08/19/Sat 23:32 [EDIT]
こんにちは。1年前に読んだのですが、記事をさかのぼってくれてありがとうございます。
久しぶりに自分の記事を読んでみて、懐かしいなぁと思いました。
この記事を書いたぐらいから、素敵な恋にめぐり合い、全てをさらけ出しても好きでいてくれる人とめぐり合いました。
残念ながら、その彼とは別れましたが、今でもとても大切な友人として付き合っています。
私の考えは一貫して、引きずるくらいならみっともなくてもくらい付け!ですね!

島本さんの作品は、重みがありますね。
お互いを思いやりすぎて、だめになってしまったり
でもそれは自分への逃げだったり。
島本さんもこんな恋愛をしてるのかな?と興味がわきます。
sonatine | URL | 2006/08/20/Sun 10:50 [EDIT]
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