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ワイルド・ソウル


1961年、衛藤一家はアマゾンの大地に降り立った。夢の楽園と信じて疑わなかったブラジルへの移住―しかし、それは想像を絶する地獄の始まりだった。逃げ出す場もないジャングルで獣に等しい生活を強いられ、ある者は病に息絶え、ある者は逃散して野垂れ死に…。それがすべて日本政府の愚政―戦後の食糧難を回避する“棄民政策”によるものだと知った時、すでに衛藤の人生は閉ざされていた。それから四十数年後―日本国への報復を胸に、3人の男が東京にいた。未開の入植地で生を受けたケイと松尾、衛藤同様にブラジルを彷徨った山本。報道記者の貴子をも巻き込んだ用意周到な計画の下、覚醒した怒りは300発の弾丸と化し、政府を追いつめようとするが…。それぞれの過去にケリをつけ、嵌められた枠組みを打破するために、颯爽と走り出した男女の姿を圧倒的なスケールと筆致で描く傑作長篇小説。


★★★★★

ずいぶん前に、このみさんからお勧めしてもらって、今日読み終えました。
すっごくおもしろかったです!
読む前は、分厚いし~、525Pもあるし~、難しそうだし~、と思ってたんですが、
垣根さんはさすがです。
私のようなアホでも、ちょっと難しいシーンもあるけど・・・おもしろ!っていうのがわかりました。

政府によるブラジル移住の話って、正直知らなかったんです。
日系ブラジル人の方がいるとは聞いていたけど、好きで渡って言葉で苦労したのかな?ぐらい。
とんだ大馬鹿ものでした。すいません!
想像を絶する地獄生活。嘘でしょ、だって、文明あったじゃん!なのにどうして?なんで?
放置された移民たちに共鳴して、怒りと悲しみと、絶望と怖れと、恐怖で胸がいっぱい。
このまま、アマゾン生活での生き残りの話になるのかな?と思ってたら現代にトリップ。
その後世代の息子たちが暴れまくります。
犯罪者だけど、完全に応援してました。

最後も爽快だったなぁ。
ワイルド・ソウルは話も魅力的だけど、キャラも最高。
とくに、つかみどころのないひょうひょうとしたケイがいい。
最後の最後まで、たっぷりと楽しませてもらいました。

政治の腐敗は昔から。国民がしっかりとしなければいつか飲み込まれる日が来るのかも。
選挙が終わって読み上げたのが翌日。
選挙を他人事のように眺めていられる今は幸せと呼べるのだろう。

集団の中に飲まれて、生き残ろうとするのではなく、その中から這い上がり
自分の力で生き抜こうとする力強さが、登場人物のみんなからあふれていて、圧倒される一冊でした。
映画化してくれないかなぁ?

* * * * * * * * * *

ちなみに文庫本もあります。
こっちが読みやすいと思います。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)
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