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君たちに明日はない

4104750018君たちに明日はない
垣根 涼介

新潮社 2005-04-01
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リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は銀行、女の子に泣かれ、中年男には殴られる。はっきり言ってエグイ仕事だ。それでもやりがいはあるし、心も身体も相性バッチリの恋人もいる。そして明日は……?


男性におすすめなお話です。

真介の客観的視点に、脱帽です。
履歴書からわかるその人の性格。しぐさ、口調。
あらゆる面から、考える。
そして、ただクビ切るというのでもなく、かといって情にながされるでもなく、仕事をする。
本当のプロである。
そういう心理戦を含めた仕事っぷりを見たい方はぜひ読んでみてください。でも、何かリストラの話の割にはしめっぽさもなく、ハッピーエンドが多すぎるんじゃないか、と思ったりもしたけどやっぱり面白かった。
内容的には男性作家さんらしい、さっぱりとした文章でした。
真介も仕事の重要性を理解しながらも、暗い様子はないし。
私が好きな話は最後の『去り行く者』という話。
二人のプロデューサーのどちらかをリストラしないといけない話で。
社長さんが

「苦しいな。石井のほうがはるかにこの会社のことを考えてくれているんだけどね」


というところが印象的でした。
うまく言葉で表現できないので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
それと、真介が彼女に対して、責任の取れないことは言わないというスタンスは友達が、最近言っていたこととかぶっていてなるほどと思いました。

この男は一見軽いようでいて、自分の範囲を超えた言葉を決して吐かない。
わきまえている、と言ってもいい。
その時点で実際に背負えないものに関しては、冗談でも口にしない。
そこに一抹の寂しさを感じながらも、だからこそ信用できるのだと思う。


大人の男ですね。

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌
この記事へのコメント
オススメは・・・
クールにリストラしていく様子が、今の状況を考えると、よりリアルですね。
垣根さんの本でオススメは、「ワイルド・ソウル」です。
もし良かったら読んでみてください♪
私は目が溶けるのかと思うほどの寝不足になりました。
このみ。 | URL | 2009/06/29/Mon 01:26 [EDIT]
ワイルドソウルですね!
ご紹介ありがとうございます(^^)
早速読んでみます♪
sonatine | URL | 2009/06/30/Tue 19:13 [EDIT]
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「君たちに明日はない」垣根涼介
山本周五郎賞受賞。 この本の評価はかなり割れているようです。 私は面白いと思いますが、今までの垣根涼介の文章とは違うので、評価割れの原因はそのせいなのかな? リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は?...
テンポ。 2009/06/29/Mon 01:22
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