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おとぎのかけら


本当に幸せなのは誰か? 現代のおとぎ話7篇
シンデレラ、白雪姫、みにくいアヒルの子など代表的西洋童話を現代日本に置き換えた短篇集。童話の結末に疑問を抱く著者が見つけた、それぞれのハッピーエンドとは? 泉鏡花文学賞受賞後第一作。


★★★★★

すっごくよかったです!ワクワクしながら読みました。
もうほんっと、とろとろです。
千早さんの作品は、エロい。
エロい描写じゃないところも、ドキっとする。
それが下品ではない。勝手にドキドキさせられている自分がちょっと恥ずかしくなる。

西洋童話のメジャーなものを大嫌いという。
そして大嫌いな物語から、場面をがらりと変えてテーマをすくっていく。
親近感のある作家さんが多い中で、千早さんは特殊というか久々に作家さんっぽい人だなぁと思った。

ココに出てくる主人公たちは、自分の世界が確立している。
迷いとか悩みとか中途半端なものをそぎ落としている…のが多かった。
間違ってなくて、反論したり、罵倒する周りを蔑まれながらも冷ややかな目で見ている。
私の周りに、こういう優れすぎたひとがいたら怖いだろうな。
おとぎ話がそれぞれ、メッセージを投げかける。

素直になればいいのに。素直になってもいいのに。それこそが一番、美しいのに。


昔は、みんなからちやほやされる白雪姫がちょっと嫌いだった。
そこまでみんなを惹きつける魅力がわからなかったから。
でも、この本の白雪姫ならわかる。
無駄のない、失敗のない、完成されたロボット。
他人をわかろうとしない。
うまく振舞って欲しいものはちゃっかり手に入れる。
それを寂しいとも思わない、千早版の白雪姫は魅力的だった。
この記事へのコメント
こんばんは^^
面白いですよね!これは面白かったです。
童話が嫌いな千早さんが書いたから良かったのかもしれないですね。
理想を持ちすぎていないといいますか^^;
官能的なこの作品を堪能しました!
苗坊 | URL | 2010/10/11/Mon 00:01 [EDIT]
官能的でしたねぇ。
今の生活って、性的なものが割と手に届きやすいので、
こういったチラリズム的なもののほうが却って色っぽいなぁと思います。
すごくよかったです!
sonatine | URL | 2010/10/18/Mon 19:04 [EDIT]
雰囲気のある作品集でした。
ずるずる、どろどろもよし。
次の作品も楽しみです。
ちきちき | URL | 2010/10/22/Fri 22:13 [EDIT]
独特で中毒性のある作家さんですね。
次の作品も本当に楽しみ★
sonatine | URL | 2010/10/25/Mon 20:11 [EDIT]
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