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人質の朗読会

小川 洋子
中央公論新社
発売日:2011-02


遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。


8人の人質は全員殺されちゃうんです。そこは冒頭からはっきりと書かれています。
でも、全く悲壮感がない。
それは、いかに拉致されたか、その間人々がどう過ごしたのかが書かれていないから。
人質たちの朗読は、これまでの人生、思い出深いエピソードが丁寧に語られ、それはその人の心の様をよくあらわしているように思う。
好奇心旺盛な人もいれば、地味だけど思い切った行動を起こす人もいるし、不思議な体験をした人もいる。
みなに共通している点は、品性があること。
落ち着いていて、バカ騒ぎをしない、肝が据わった人たちな感じ。
だからこの場に選ばれてしまったような印象を受けた。
小川さん、長編のほうが好きだけど、こういう短編もとってもおもしろかったです
この記事へのコメント
悪意を感じない描写ができるんですね
お話の流れとしては残酷なんですけど・・・

>いかに拉致されたか、その間人々がどう過ごしたのかが書かれていないから

たしかに生々しい描写が無くて、それが朗読会の部分を
浮き立たせているんですね。

http://www.birthday-energy.co.jp/
このサイトでも小川さんの事の特集があって、
同じ様な事書いてありました。

博士が~も好きですけど、短編も良いですね。
ふみひこ | URL | 2011/06/13/Mon 23:22 [EDIT]
こんにちは。こういうサイトがあるんですね。
ご紹介ありがとうございます。
私も博士が~好きです!

悪意を感じさせない描写かー。
後味の悪いかそうでないかはそこだったんですね!
犯罪小説でゾワゾワしながら読むのも好きだし、
あえてそこをさらっと描くこんなお話も好きです。
sonatine | URL | 2011/06/15/Wed 10:10 [EDIT]
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